表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
フォース(4等星)昇格編
10/97

二章 ❹ ハンターズギルドと騎士団長

フィアナさん悩んでます。


出来れば簡単なご意見、ご感想をお願いします。

 薬師ギルドはハンターズギルドから少し離れた場所にある。ハンターズギルドが南門の入り口に近い場所にあるとすれば薬師ギルドは中央広場に近い位置にある。


 因みにミョルニルの槌からも13〜14分程の距離と少し遠い。さて今から出れば約束の15時より少し早めに着ける。と思った瞬間。


 ブ!ブ!ブ!


「うぉ!?」


 周囲の視線が痛い…何事?と腕を見るとハンターズリングの一部分が光っている。


「何これ?触れって事?」


 恐る恐る触れてみる。道行く人達も立ち止まっているこっちを見ている人もいるくらいだ。


 すると、ハンターズリングの黒い部分に左から右へ文字が流れ始めた。


「なに?ハンターズギルドへ来られたし…。」


 何だこれ?そう言う装置が組み込まれているのか?全くなんてものを…。


 何となく気になってしまい、10分前には着いてしまった。


 ガチャ。


 相変わらずの分厚いドアを開け、中に一歩踏み出すと何人かが声を掛けてきた。


「すまん。ちょっと話があるんだが…。」

「えっちょっとぉ!私たちが先に話すって言ってたじゃん!」

「レンさん!助けてください!」


「はぁ!?何々どう言う事!?」


 困惑してしまい。あたふたしているところに…


「ごめんなさい。レンさんはこれからだーいじな、だーいじなお話があるのでそれが終わってから順番にお願いします。」


 シンシアさんだ。助かるわ〜。っと奥に行け?指で奥を指してる。あー小会議室かな?


「みんな、ごめん。また後で!」


 そのまま一階の小会議室に逃げ込んだ。勿論ノックをして返事を受けてからだ。そして既に、左奥にギルマス、正面フィアナさん、フィアナさんの隣に初老の男性だ。


「やぁ、レン君。さっきぶり。」


「は、はぁ…」


「では団長。」


「レン=ミングルさん。初めまして、私はフィアナ=フォンバーグ=ブルガルド。先日貴方と共闘した銀の薔薇騎士団の団長です。」


「んん?ブルガルド?」


「そうだ。王位継承権を持つ王族だ。そして私は銀の薔薇騎士団副団長マクレイル=フォンバーグだ。そして君の兄弟子でもある。」


「えっ?どう言う事ですか?」


「君は『闘神』に師事しているのだろう?私も『闘神』に師事していたからな。」


「ん?ん〜。まぁ教えては貰ってますが…」


「キツイだろう?」


「何度となく意識失いました。」


「はっはっはっ。俺の時よりキツイんじゃないか?それなら魔化オーガとやり合うのも納得がいく。」


「見てたんですか?」


「遠目からな。そして団長を連れて撤退しようかとしていたところだった。」


「そ、それでだ!私は君に謝らなければならない!」


 フィアナさんが急に立ち上がってでも顔は斜め下を向いている。


「へっ?何をです?」


「君を置いて逃げようとしたことをだ!」


「あ、あー。そこはしようがないです。だって俺はソロですし…。」


「フィアナ様言ったでしょう?『闘神』の弟子は大体こんな奴ばっかりです。『戦いで負けて捨てられるのは弱い自分のせいだ』って叩き込まれますからね…」


 マクレイルさん。遠くを見てる…。何となく気持ちがわかる。


「で、でも!」


「じゃぁ!許します!!これでどうですか?それに俺も目的があって戦っていたわけですし加勢された方が困りましたし迷惑でした!」


「ふぇっ?」


「ん〜。今の話だと何かレン君の奥の手を使ってたって事かなー?そしてまだ制御出来ていないのかなー?」


「はい、そうです。」


「そ、そうなんですか…」


 ん。何だこの流れ…あぁ振りかな?フィアナさん真面目な人だな。そしてマクレイルさんも優しいな。


「レン君、良いのかい?奥の手なんでしょー?聞いちゃうよー?」


「まぁ、いつかはバレる事なのかもしれませんが今は秘密にしておくと言うだけなので。」


「そうかー。じゃぁ聞かないでおくよ。」


「助かります。」


「さてさて、本題だがね?」


「レン君、朝話してたお願いの1つが彼らの事なんだ」


「はい。」


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「我等の目的は、今回のような突発的な危機に対処する為に、ブルガルド全体を巡回し備えることにある。」


「はい。」


「そこでだ、レン君。団長殿は中央を含む東西南北のハンターズギルド5つと連携を取り相互扶助を図りたいと仰っているのさ。」


「それって昨日の…」


「そうさ…図らずとも君は団長殿の御心に沿うような行動を取っていたんだが、残念ながら騎士団の力及ばず、撤退をしようとしていた事に胸を痛めていらっしゃるのさ。」


 フィアナさんは唇を噛み締めている。裁判中の被告人のような感じなのだろう。


「ん〜。難しいですね…。でもだからって俺は気にしちゃいませんよ。そんな事より話す事あるんじゃないですか?無ければ外に待たせてる人達と話し合いがあるんですが…。」


 俺は立ち上がろうとする。


「んっ!?いやっ待って欲しい。私は君に1つ仕事を頼まれて欲しいんだ。」


「何ですか?」


「依頼の合間で構わない、情報収集とその報告をお願いしたいんだ。」


「一ヶ月に何回くらいですか?」


「一週間に一回で良い。噂話程度のことでも良い。何でも良い情報が欲しいんだ。」


「分かりました。ん〜取り敢えず半年で良いですか?」


「引き受けてくれるのか?」


「引き受けないと、そこでニコニコしているギルマスが怖いので…。」


「レン君、わかってるじゃないかー。」


 魔王がこの人って言われても信じれそうな気がするわ…

次回は三人との面談です。


出来れば簡単なご意見、ご感想をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ