消えた学校(3)エピローグ
一応エピローグですが、ストーリーは続きます。消えた学校のエピローグです。
花のように可憐であり。
鳥のように自由であり。
風のように掴めなく。
月のように神々しく。
私が気になる女性。
「おはよう那瀬!!」
「・・・ん。三月」
私の名前は三月名字か名前か分からないって?そんな事、私が知らないよ!!
「どうしたの?」
はあ〜!!今日も美しいよ〜!!こんな美人さんなんて滅多にいないよ!!
私を心配してくれてる那瀬。幸せだにょー!!
「・・・」
ん?どうしたんだにょ?黙るなんて!!何かあるのかな?
「ッス。三月」
「おはようさん!!十代」
彼は私の幼馴染みの十代。容姿は至って普通なんだけど、まぁ、普通よりもカッコいいよ!!
私は、普通なのにラブレターを貰います。物好きもいたもんだよ!!
性格は、バカって言われるけど性格じゃねーし!!ムカつくよ〜!!あ、あと明るいって言われる!確かに暗いなんてこと今まで無かったな!あははっ。
「あれ?」
にょ〜〜!!地震だよ〜〜!!みんな立てないほど強い。あ、みんなって言っても朝早いから一桁位だよ。説明面倒いから止めるよ。
十代の「那瀬!!」という言葉が聞こえた。周りを見ると・・・あり?那瀬がいない。
「な、なななな那瀬は?」
「知らねー!!気がついたらいなくなってた・・・」
どこに行ったの〜!?危ないよ〜。ガラスだって割れるかもしれないし・・・あんな綺麗な柔肌に怪我でもしたら、地震め〜!!許さないぞ!!
「治まった・・・?」
やっと地震が止まった。みんながホッとして立ち上がったが「キャー」という悲鳴が聞こえた。
「どうした!?」
「外!!」
女の子の声に外を見ると・・・・うぇーー!!笑うしか無いよ・・・
こんな事あるんかな?だって・・・外が荒野って・・・
「どっかのRPGじゃねーか!!」
「十代!言ってる意味が分らないよ!!」
十代が壊れた。分るけどね。今まで家や店があってコンクリートの道路があったのに、今は周りは何にも無い。地面は石があり、舗装がされていない。
「・・・マジかよ」
信じたくないよ〜!!有り得ない。狐につままれた感じだよ。
『えーっ。ゴホン。気付いた人もいるが今、外は大変なことになっている。それで、学校に残っている生徒は体育館に集合しなさい』
冷静に聞こえるが、焦ってる声だった。イライラを隠してるようでもあった。
「十代・・・」
「俺は、那瀬を捜す」
「私も!!」
「外にいなければ良いな」
確かに、荒野となった外・・・何があるか分らないし・・・
「三月様に十代様」
ん?この敬語口調は・・・
「あ〜執事クンの・・・」
「琉川さん・・・」
そう琉川!!え?なれなれしいって?私は敬うってこと知らないから!!って、本当はいけないんだけどね。那瀬のことは、名前よりも名字の方が可愛いし!!まぁ、いつもナッチャンって呼んでるから!!
「って何で?」
「主語がねーぞ」
しゅご、ってなーに?ははっ知りたくなーい!!勉強イヤーー!!
「私はお嬢より電話を貰いました」
琉川って敬語だけど敬語って感じじゃ無いんだよな〜!だって、お電話とかもっと敬わないとダメじゃん!
「そういや那瀬が見つからねーんだ」
「どういう事ですか?」
表情が恐くなった。うん。恐い。琉川の背後に鬼が見えたよ。赤鬼と青鬼・・・ふざけて無いよ!?
「どこに・・・」
「今から捜すんだ」
「私も手伝います」
キョロキョロ見回す琉川。十代の言葉に頷いた琉川。もちろん私も手伝うけどね!!
さて、この世界はどうなってんのかな?楽しみだなぁ!!だって、モンスターとか勇者とか出てきたら楽しいのになぁ!!
三月はムードメーカーです。那瀬の正反対です。那瀬や十代とは良いコンビです。