9 会える日を(1)プロローグ
すみませんページを間違えました。
「さよなら?」
城まで行くと石化してた人達が元に戻ってた。
サラン達のもとに向かった。
那瀬は、説明するとサランは悲しげに言った。
「なぁ。那瀬さん達が帰る前に結婚式しないか?」
「え・・・」
ルイの発言に真っ赤になるサラン。
「良いね・・すぐにでも・・・」
「・・・サヨナラは嫌だもん」
サランは泣きながら我が儘を言った。ルイはサランの頭を撫でながら「しょうがないんだ。俺が側にいてやるから」と、言った。
「じゃあ、今日やろう」
「はあ?何考えてんの?今日って・・・」
さすがに今日は早いだろう。
「いつ帰るか分らないしね」
「・・・はぁ分ったよ」
ボクの一言で喜んだサランとルイだった。
はぁ。どうなるんだろう?
「キレイね」
「そうだね・・・」
「あ、ありがとう」
今、いるのは教会の一部屋。
いきなりの結婚式だから、客はボク達だけ・・・。
サランはウエディングドレスに身を包んでる。
那瀬も着たらキレイだろうな。
「そろそろ行こうか」
ボク達は、サランの未来の旦那様の元へ向かった。
「さぁ入ろうか」
サランの父親の代わりにボク達がバージンロードを一緒に歩く。
ルイの元へ着いたら、サランを渡した。
「サランを幸せにしなかったら、ブっ飛ばすよ?」
「・・・絶対幸せになりなさい」
ボク達の言葉に頷いた二人。
ボク達は、席に着き二人の式を見ている。
そして、愛を誓い合ってキスをした。
羨ましいなぁ。いつか、歪んだボクでも誰かを愛せるだろうか。
「結婚式のあとに言うのもなんだけどね」
あれから一日経ったが、全く帰る気配は無い。
ボクは、ずっと考えていたことを言った。
「騎士団を創ったら?」
「きしだん?」
「街を守ったり、山賊とか多いから、町を守るためにとか」
「でも、城を守るのでイッパイだ」
確かに、普通だったらそうだろうね。
「ボクの知り合いに良い奴がいるから、本部を、ここに創ってくれれば・・・」
「う〜ん。分った。ソイツらを連れて来てくれないか?」
まぁ、ボクが行く理由が無いけどね。
「ハァハァ・・・半日で来いって」
「仕事をやるんだから文句言わないでよ」
「は、はい・・・」
ボクがキッと睨むと敬語になった。
「コイツらが騎士団か?」
「ボクが今から騎士団の内容を言うから覚えろ。一度しか言わないから」
ボクの脅しにダラダラした身体をピシッとさせた。
「騎士団は、民のためにあれ、決して悪行はしてはいけない。常日頃から修行をすること。子供達の憧れであること。これは、騎士が絶えないようにするためにだ。これは、一番大事だ。仲間を大事にしろ。ボクから言えるのはこれだけ」
ボクっぽくない。まぁ、誰かが言ってたのを真似しただけだからね。
ボクは、仲間なんていらないし。むしろ邪魔。
ボクの望みが叶ってくれて良かったよ。これでサランみたいに悲しむ人はいなくなるだろうね。