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  会える日を(3)エピローグ


 初めまして、僕の名前は、壬生(みぶ) 和音(かずね)です。

 隣りにいるのは妹の、壬生(みぶ) 花菜(かな)

 僕の年齢は、20歳で、妹は、11歳です。

 カナの性格は・・・・怖くて語れません。唯一言えるのは、お腹が・・・。



「お兄ちゃん?」



 何でもありません。すみません。

 僕としては、シスコンでは無いつもりですが、カナは可愛いです。



「ねぇ・・・」



 おっと。黙ってたからカナが呆れた目で見てくる。



「なに?」


「あの人綺麗じゃない?」



 カナより綺麗な人がいるわけが・・・。



「綺麗だ・・・」


「ねっ!!話しかけようよ!!」


「む、無理だよ!!」







 初めまして、私はカナです。

 兄が失礼な事を考えたようだけど良いや。

 兄の性格は、天然で、知らず知らずに毒舌。しかも、私以外にエスなんだ。私は、その上をいく。

 あ、あの人、可愛いし綺麗だ。お姉様になってほしいな。

 私が話してもオドオドしてる兄。うざったいなぁ。

 そうだ。兄と結婚したら私のお姉様になるじゃん!!私って頭良いな!!よしっ。アタック!!



「あの!!」



 兄が何か言ってるけど無視して女の人のもとにに向かった。



「あのぉ・・・」


「なに?」



 腰を曲げて私の目線に合わせた。

 声は優しげな声だった。なんか表情無いけど。



「あのウチの兄と結婚してください!!」


「はい?」


「カナ!!・・・すみません妹が・・・」



 何よぉ!!私が折角、女性経験の無い兄を思ってのことだもん。



「何の用でしょうか?」


「兄と・・・」


「しつこい!!」



 うぅ・・・。私の言葉を遮って話さないでよ兄。

 腹黒でもね。兄には弱いんだよね。ブラコンって訳じゃないし。好きだけどね。



「馬鹿な妹ですみません」


「ふふ、可愛いじゃないですか」



 優しい人だなぁ。やっぱ欲しいな。

 法律変えてでも結婚したいなぁ。



「あの私は、カナって言います。お姉様の名前は?」


「私は、那瀬」


「僕は、和音です」



 あれ?那瀬って・・・大富豪の那瀬財閥の御令嬢なのかな?



「那瀬って・・・凛音大学の?」


「キミも?」



 リオン大学かぁ。

 カッコいい名前だなぁ。凛々しい音の学校。って音大だったけ?行ってみたいな。



「今度、文化祭あるからおいで?」


「いいの!?」


「まぁ、僕が案内してやるから」



 えぇー。お姉様に案内して欲しいなぁ。



「今度おいでよ」


「はい!!」



 幸せだなぁ。お姉様にまた会えるんだ。



「じゃあね。カナちゃん。カズネくん」


「お姉様ぁ呼び捨てで良いですよぉ!!」


「僕も!!」



 手を振って帰るお姉様に、大きな声で話す私と兄。



「いつなの?」


「文化祭は来週だよ」



 楽しみだなぁ。お姉様は何をするのかな?



「お兄ちゃんは何をするの?」


「僕は、演劇・・・オリジナルのギャグだって」


「何役?」


「魔王の分身の勇者」



 意味が分らない。創った人は頭が変なのかな?



「ナレーションがいないんだよな」


「私やりたい!!」


「まぁ、良いんじゃない?」



 楽しみだ!!思いっ切り無茶振りしよっと!!

 黒いって?そんなこと知らないわよ。だって久し振りにお兄ちゃんを苛めれるんだから。


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