表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/141

『古物屋』


 スキル石を買い取ってもらえないということが判明した午後。


 僕は再び『古物屋』へとやってきた。


 

 ガラガラと音をたてて引き戸を開ける。

 前来たのは10日前だったがほとんど変わっていない。


 いや、普通そこまで変わるものじゃないか。

 どうも、ゲームと現実が混ざってごちゃごちゃになる。



「おや、ひさしぶりじゃのう。」


 お爺さんも変わらずにそこにいた。



          ◆ ◆ ◆



 スキル石は聞いていた通り1つ100万エーンで売れた。これで一気に大金持ちだぜ!


 さて、気になっていることを聞いてしまおう。


「どうしてお爺さんはスキル石を買い取ってくれるんです?住人には使えないものだと聞きましたが。」


 お爺さんは少し驚いたように目を開く。そして答えにくそうに口を開いた。


「買い取ってくれるルートもあるのじゃよ。」

「好事家が欲しがるということですかね?」

「まあ、そういうことも、あるのう。」


 なんだか、少し歯切れが悪い。


「他にもなにかあるので?」

「・・・。」


 お爺さんは少し逡巡しているようだったが、一応話してくれた。


「『生け贄の儀式』を知っているかの?


 ああ、そんな変な顔をするでない。

 危ないものではない。


 例えば、神殿にその土地でとれた作物を捧げて土地の安寧と発展を祈るみたいなものじゃよ。」


 『生け贄』とはまた物騒な……。


「その『生け贄』に神器を使う、と?」


「うむ。あまり広まってない話じゃし……、対外的にもあまり言って良いものではないからのう……。


 ここにあるのはそういったものの残り物じゃったりするんじゃよ。」


 なるほど……。


「納得してくれたかのう?」

「ええ。」



 やけに高いのもあるのもそこら辺が理由なのか。



「あとは流行の廃れたものなどもあるのう。」


 流行???


「昔は多少性能が悪くても見栄えの方が重視されとったんじゃが……、最近は性能重視でのう。」


 骨董品に性能もなにもなくね?


「いやいや、そんなことはない。

 例えば、常に水で満たされる瓶、魔除けの効果を持つ掛け軸、傷を癒やすペンダント、悪夢を祓う壺など、魔法の研究と共にそれらが作られるようになったんじゃよ。」


 なんかちょいちょい、胡散臭いものまで混じってるな。

 でも、こっちの世界なら本当にあるのかもしれない。『幸運の壺』とか。


「これらの骨董品は値段こそ高いが機能性はほとんど0じゃからのう。

 もはや、美術館でくらいしか見れんわい。」


 そう呟くお爺さんの顔は・・・どこか寂しそうだった。

 




 お爺さんも少し恥ずかしかったのか、唐突に話題を変えてきた。


「そういえば、もう一つスキル石があればお主の欲しがっとった『夢現の寝具』が買えるのう。」


 そういえばあったな。


「なんでこれは売れ残ってるんです?」

「貴族なんかは見栄っ張りじゃからのう。

 こんなボロい布団なんて買わんよ。」


 そんなもんか。


 

 そろそろ帰りますか。


「っと、忘れてた。お爺さんは名前はなんていうんです?ずっと聞くの忘れてました。」


「そういえば、言っておらんかったのう。

 ま、『古物屋のお爺さん』で通じるからのう。

 儂の名前はアガーラじゃよ。

 これからもよろしくな。虎徹くん。」




         ◆ ◆ ◆



 それからも、また特に代わり映えしない日々が始まった。

 

 朝起きてはギルドの手伝い。

 お昼まで舞宮さんのところで畑の手伝い。

 夕方まで北門から外にでて採集。

 夕方は酒場でコック見習い兼給仕係り。

 夜はトムさんに料理を教えてもらう。




 なんやかんや事件があったり魔物に追いかけられたりといったことはあったが、「日常」というものがそこにはあった。



 これ、ゲームだよね?という思いはあったけども、こうした日常の一つ一つが僕達にとっては初めての出来事なんだ。


 歩くことすらできなかったのに、走り回ることができる。自分の足で自由に動くことができる。


 心臓の病気のせいでスポーツをするどころか見ることすらできなかったのに、冒険者から数多くの冒険の話を聞くことができる。

 

 このD-woという世界は本当に素晴らしいと思う。



       ◆ ◆ ◆



 なんだかんだで三週間がたち、ゲームを初めてから1ヶ月。


 このゲーム初めてのイベントが行われようとしていた。


【ゴブリンの群れ一万匹がワンネストの街の南から迫っています。

 プレイヤーの皆さんには貢献度に応じて賞金とポイントが進呈されます。こぞってご参加ください。】




       ◆ ◆ ◆


 1ヶ月経過時ステータス




 時遡 虎徹 lv32

 HP 2600  MP 2600

 SP 2600

 STR 260  DEF260

 INT 260  MND 260

 DEX 324  AGI 260

 所持ポイント 4952

 所持金    2065000

 メインジョブ「料理人」

 サブジョブ 「従魔師」

 固有スキル 「契約」

 所持スキル 「値踏み lv11」

       「魔力操作 lv37」

       「採集 lv46」

       「餌付け lv41」

       「料理 lv38」


 りんご lv46

 種族 跳ねウサギ

 HP 1320  MP 2760

 SP 1320 

 STR 132  DEF 92

 INT 92   min 184

 DEX 132  AGI 322

 固有スキル 「  」

 所持スキル 「飛び跳ねる lv5」

       「魔力操作 lv18」

       「回復魔法 lv14」

       「歌唱 lv7」

       「  」



 舞宮 うらら lv47

 hp3350  mp4350

 sp3350 

 str335  def335

 int395  min335

 dex349  agi335

 所持ポイント 5389

 所持金    192000

 メインジョブ「アイドル」

 サブジョブ 「農家」

 固有スキル 「応援」

 所持スキル 「感覚強化 lv30」

       「栽培 lv58」

       「歌唱 lv39」

       「光魔法 lv14」

       「魔力操作 lv28」



 面白いと思ってくださったら、評価、ブックマーク登録お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『神様からチートもらったけど俺yoeee!』
チートもらって異世界転生!?やったぜ、これで勝つる
・・・と思ったら、チートにデメリットがあるなんて聞いてない!
なんだこれ、俺yoeee! というお話です。

『病んでない(自称)な私が愛する人の妻と娘を可愛がる話』
愛している人に妻と娘が・・・これはもうたっぷりねっとりと可愛がってあげましょ「おかーさん! 絵本読んでなの!」やれやれ仕方ないですねえ・・・。
あれ? その娘から実の母のように慕われているのはなぜ?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ