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「初心者VRMMO(仮)」小話部屋  作者: 神無 乃愛


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33/47

花の日小話。「お花を贈ろう」

日付過ぎた((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

8/7が花の日だったということでの小話です。



「花を贈ろう!」

 誰が言い出したのかは分からない。……が、いつの間にやら恋人に花を贈ろうということになった。


良平と悠里の場合


 本日が「花の日」だと知った良平はすぐ動いた。とりあえず勤務先と自宅の間にある花屋に電話をしたのだ。

 注文はあっさりと終わり、あとは持ち帰るだけ。悠里の好きな花も知っているし、花言葉だって調べた。

「ただいま。はい、悠里」

「おかえりなさい。……今日何かの記念日だったかしら?」

 おっとりと悩む悠里(つま)が可愛い。このまま抱きしめたくなるくらいに。

「今日花の日なんだとさ。だから、悠里の好きな花をって思った」

「うふふ。ありがとうございます。相変わらず素敵なものを選ぶのですね」

「……そりゃね」

 良平は思わず回想してしまう。

 気の利かない母とロマンチストな父を。父親はことあるごとに母親にプレゼントをしていたが、母親は毎度忘れる人だった。そらもう、結婚記念日も誕生日もすべてだ。母親曰く「いちいち記念日気にしていたらやっていけない! それくらいならごみの日をしっかり覚えやがれ!」ということらしい。


 毎度様々な記念日に母親にプレゼントを贈り、自分が貰えなくてひっそりと涙するむさくるしい親父に、良平と晴香は冷めた目を向けていた。

 そんなわけで、二人は一計を案じたのである。「記念日が近くなったら二人で母親に教えるぞ!」と。

 それが功を奏し、母親は父親にプレゼントを渡すようになった。


 ……なったのだが。毎度選んでいたのは兄妹だ。途中からは交代制となり、記念日を忘れてしまえば二回連続忘れた方が用意するというルールが発生した。

 そして、どれくらい喜んでもらえるかというのを考えるようになったのだ。


 そして現在。

 良平はプレゼント選びをそこまで外すということがなくなった。母親の代理でプレゼントを見に行くということもなくなり、悠里にだけ贈ればいいというのは気楽である。

「あたしが大変になった!!」

 そうわめく妹を尻目に、こっそりと悠里の好きそうなものを見つけているのだった。


他のメンバーは思い浮かばなかった(´・ω・`)

ある意味この二人は理想のカップルなのかも

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