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1 遭難

完全なる趣味趣向作品。遊びのつもりで書いたやつ。

サイズフェチ向けですが、まだGTS要素はありません。R18にしてやろうかこの作品。

ぶっちゃけなんで投稿したのかな?って思ってます。これを読むなら別作品読んで。門星学園とかオススメって思ってます。


伸びないなら伸びないでいいです、短編にしますので(笑)


海に流され早一週間。


本当に人生何があるかわかったことではない…と思う。


唯一未来がわかっているのは神様くらいだろう。


「…どうかした?」


突然後ろからポニーテールの少女に声をかけられる。


「あー…いや、少し物思いに浸ってた。」


どうしてこうなったか…正直簡単には説明ができない。


一応述べるとすれば、高校に入学して早々研修旅行に行くことになったのだが、途中船が難破したため緊急用ボートに乗った。


しかし、運悪くエンジンが壊れており櫂もないため、他の生徒と離れてしまったのだ。すなわちベタな漂流というやつだ。


ただ望みがあるとすれば、偶然にも一人の生徒と乗り合わせたということだ。


その後、スクールバックに入っていたお菓子や水やらで生き延びたがそろそろ限界である。


「あとなにが残ってる?」


彼女に尋ねてみる。

すると取り出したのは他のなんでもないーー


ーー塩煎餅だった。


「やめよう、喉が渇く。」


最近の女子生徒は研修旅行に煎餅を持って来るのか…。


しかし、このまま干からびてしまうのかな?


「…あー。なんだろー。島が見える気がするー。」


「気のせいだろ。」


…あれ?


「…近づいてる?」


「島が?」


…あ…え?


某日 逢魔が時


無事島に上陸はしたものの人の住んでいるような気配はなかった。


「よ、ようやく陸地だぁ…」


「さて、今日はどうする?」


……。


「…え?助け待たないの?」


「どうしようもないじゃん携帯もないし、でも陸があるんだし魚食べられるぞ」


「やった!」


た、単純な子で良かった。


数分後…

二人で食事を取りながら少し話をした。


「そういや自己紹介まだだね。」


「今更だな。じゃあお先にどうぞ」


「うん、4組の沢野恵美。部活は陸上部。あ、ちなみに持ち物は煎餅の他に、電子辞書と筆記用具と裁縫道具。あと研修のプリントと古くなったお茶かな。」


「なんで裁縫道具なんか持って来たの?」


ふとした疑問にもすぐに答えてくれた。


「あーうん、趣味が刺繍だからかな。」


なるほど、持ち物を伝えたら何かのヒントになるかもしれないな。


「俺は、2組の有馬荘介で部活は美術部。持ち物は本4冊と筆記用具と…手帳、あとは多機能ツールだね。」


「なんか狙ったように多機能ツールあるね。」


沢野が僕の方を何やら怪しんでいる。


「違う違う!いつも何かに使えたりするんだよ。レンチとかドライバーとかもあるし…」


…言い訳になってない気がする。


「言い訳になってないよ。」


デスヨネー


…食事が終わり、緊急バッグに入っていた寝袋を出す。


「おお、俺寝袋なんて初めてだ。」


「へぇー…ん?そういえばさ、持って来た本ってなに?」


ふいに変なことを聞いて来た。


「え?役に立ちそうな本はないよ。『狭き門』とか『人間失格』、『ソードアートオンライン』、『ガリバー旅行記』」


「ふーん、なんで純文学に混じってラノベがあるのか聞きたいけど眠いしいいや。おやすみ」


「…おやすみ」


「…エッチいことしないでね。」


すごく異議を唱えたいけど、諦めよう。


眠い。


…………………

……


「…ちょ、ちょっと有馬君…!お、起きて。」


実にうるさい。

早朝から何があっても起きるのは7時半と決めているため、無視する。


…が


「いったああああ!!?」


バチーン!という音とともに顔面横に強い衝撃を感じた。


「起きなさいよバッカァ…」


「…なにごと?」


殴られて泣かれても、泣きたいのはこちらだとは言えない。

だって相手は女の子のなんだもん。


「あれ…あれ!」


指を差す方向は後ろである。


差された方向に身体ごと顔を向ける。


「…え。」


そこにいたのは蜘蛛だった。

しかし、ただの蜘蛛でなく…

その蜘蛛はおおよそ犬ほどの大きさがあったのだ。


「な、なにこいつ…」


マイクラの蜘蛛かよ…


「…戦う?」


なんだかとなりでおかしなことが聞こえてきた。


「沢野…バカか。相手に戦意が無いうちに逃げるぞ。」


とりあえず、寝袋は置いて行くことにした…が


「ちょちょっと!追いかけてる!追いかけてるよ!?」


「マジか!う、うおお!」


命の危険がかかり、足のブレーカーもオーバーヒートとしたらしい。

かなり早くなる。


「なんで置いて行くの!」


ついさっきまで俺を抜いていた陸上部員もブレーキの壊れた俺を抜かすことはできないのだろう。


「そんな、置いて行くもクソもあるか!自分で逃げてくれ!」


なんだか我ながら理不尽なことを言ってる気がするがしかたがない。


「……?------?」


ふいに後ろから女性の声が聞こえてきた、もちろん沢野ではない。


何者かはわからないがこの際しかたがない。


「誰かいるのか!?だれでもいいから…こ、この蜘蛛をなんとかしてくれ!」


返事はなかった。

声の正体を確認するために、後ろを向く。


「ちょ、ちょっと!なんで止まるの!」


沢野の後ろには蜘蛛がいる、ただそれだけだった。

声など幻聴だったのだろうか?


「あっ!」


沢野が突然消えた。

いや、消えたのではない少し深い穴に落ちたのだ。


「…いや…こないで…」


沢野の悲鳴を引き金として、蜘蛛が飛びかかる…が


「えっ…?」


地響きとスイカの潰れるような音と同時に沢野の足元に黄色い液体が降りかかった。


目の前には大きな岩がある、それで蜘蛛は押しつぶされたのだろう。


沢野は気が抜けてへたり込んだ。


「だ、大丈夫!?怪我は?」


「ば、バカ…」


「わ、悪かったよ。」


すると何処からか、また声が聞こえて来た。


「Are you OK?」


英語?

まさかこの声の主が助けてくれたのだろうか。


「あ、有馬くん…上!上!」


「え?」


上を見上げる。


大きな二つの柱が白いカーテンに半分隠れている。

その先にはそこそこ大きな二つの膨らみとその先にあったのは…


「…女の子?」


なんてことない普通の可愛らしい女の子がこちらを見下ろしていた。

大きさは…よくわからない。ただ

俺たちなんか一口で食べられそうだ。


岩だと思ったものは靴だったらしい。質感を見るときちんとした革靴だ。どんな生き物からこんなに革が取れるのかが不思議である。


するとまた足を上げる。もちろん足の下など見たくはない。


…すると俺たちのちょうど真後ろに足を下ろすと同時に今度は頭から俺に赤の生暖かい液体がぶっかかる。


そこにいたのは…なんだったんだろう。ただ獣のような気がする。


男でもネズミを踏むのは気が引けるのに普通の女の子で獣を踏むなんてあり得ないと思う…そうだ!あり得ないのだ!


「沢野、これは夢だ!」


「…違うよう。こけた時痛かった…試す?」


もう一回殴られる

痛い、すごく痛い。

絶対憎悪の感情が含まれてる気がするし。


「…なるほど。」


頬を撫でながらこちらを見ている巨大娘から距離を取る。


「逃げよう!」


「ああ、そうだな!」


ズデッ


「「あ。」」


そういった矢先、先ほど沢野が落ちた谷に再び落ちて気を失った。


本当、鈍臭い人間にはなりたくない…。

目標は浅く500アクセスで次話更新します。

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