Prologue
【まえがき】
この小説には小説あるまじき選択肢を付ける予定です。
分岐点までたどり着けたらどうぞお好きな方を選択していただければと思います。
そして読み終わりましたら選択肢まで戻っていただいて別の展開を楽しんでもらえれば幸いです。
それでは「Choice」始まります。
これは、ありふれた学園生活を送る少年のお話。
まずは主人公のことでも紹介しよう。
彼は棗日向で、この私立棗坂学園に通う2年生。この学園は他の一般的な学園より大きく割と綺麗な地域的には有名な学園。
部活動にはバスケットボール部に所属している。チームは決して強いわけでもないが弱いわけでもない。時には地区の大会でベスト4には残る事もあるが決勝には行ったことがない程度。
ちなみに彼はFWのポジションでスタメンやっている。身長は176cm。
そんな彼は朝練をしに朝から学園へと向かっていた・・・
やあ、僕は棗日向。だいたいのことは説明あったよね?そんな感じの一応スポーツマンやっている学生です。
今日もシュート向上のために朝から学園の体育館で友人であり、チームメイトの前園周平と練習している。
周平とは入学からの付き合いで、勉学優秀で顔もいいので女子からは人気がある。
まぁ彼の事なんてこのくらいでいいでしょ。
スパッ・・・・・スパッ
そんなゴールの音をよく聞くと僕は言う。
「今日は調子いいなー 前の試合では外しまくってたのに。」
「うるせー!最近結構入るようになったんだぜ?もうあそこには負けたくないからな。」
「まぁそういう僕も外してたけどね。」
僕たちはこの前の試合で僕たちと同じくらい強さの学園に負けた。
明らかに相手の方が強いとなれば悔しさもある程度なくなるが接戦で負けるというのは僕でも悔しい。
「(次の当たったら勝ちたいなぁ・・・)」
強気な性格ではないのでそんな弱気なことを思ってしまう僕がいる。
時間は早く過ぎてしまい朝練の片づけを始め、教室へと向かう。
僕と○○は同じ2-Bに所属している。
席も偶然にも近く(それも割と後ろの方)なので結構気持ちは楽です。
いつの間にか教室にいた担任が出欠確認をし、HRを始める。
教室の風景を眺めていると色んな事をしている人がいる。
何かしらの宿題を焦ってやっている人,読書をしている人,きちんと座って担任を見ている人,ペン回しをしながら怠そうに担任を見ている人・・・等。
読書をしている人は毎回同じ人で決まっている。カバーをしているので何を読んでいるのかは分からない。
(ラノベとか読んじゃってるのかなぁ・・・)
とか思いつつも視線が止まってしまうのは窓際の前から2番目の席の池田怜奈の席であった・・・