市役所的な
目が覚めるとそこにはたくさんの人列を作り並んでいた。列はとても長く先が見えない。
『最後尾はココです。』と書かれたプラカードを持っている人がいる。
とりあえず従業員らしきその人にここについて聞いてみた。
「ここは死後の世界で、並んでいる人達は次の転生の手続きをしています」
並んでいる人の誘導をしながら従業員らしき人が続けて言う。
「この列を並び終えるとこれまでの職業、犯罪歴、成し遂げたこと等を紙に書いて頂きます」
「へぇ、それを元に裁判を行うのですか?」
従業員がにっこりと頷いた。
「えぇ」
「裁判が終わると地獄か天国か決められ、天国行きの方は滞在する時間は決まっているのですが、希望があればすぐに転生することができます」
「逆に地獄行きの方は罰を受けて償ってから、ということですか?」
「そういうことです」
「ご丁寧にどうも」と伝えてとりあえずこの列に並んだ。
ーー
長い、とにかく長い。
丸一日くらいは待っていた気がする。
そうこうしているうちに俺の番が回ってきた。
「お待たせ致しました」
感じのいい女性だ。
「それでは、こちらの用紙にお名前と性別、生年月日それから年齢、出身地をご記入ください」
多いな。
「分からないところはどうすれば...?」
「空欄で構いませんよ」
書き始める。
「書き終えました」
「ありがとうございます、確認致しますね」
そういうと部屋の奥の方へ入っていった。
しばらくして女性が戻ってきた。
「はい、記入漏れなくかけておりました」
すると女性がまた別の用紙を出してきた。
「それでは、続いて...」
こうして全ての記入を終えた。
ーー
結論から言うと俺は天国行きだった。
前世で反逆者の汚名を着せられたことで同情をされた。来世ではぜひ良き人生をと受付の女性に言われた。
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