いざ出発!
ーー
「フォード、おはよう」
「…おはよー…よく眠れた?」
「うん」
根性で布団から起き上がる。
「それは良かった、今日は簡単な魔法の練習をしよう、視覚と聴覚、嗅覚を奪うようなことはしないから」
「分かった!」
そうだな、まずは便利な風か、土。ローブに耐性ついてるっていっても防御手段は欲しいよなぁ。土にしよう。
「でもまずは朝ごはんを食べてからね」
ーー
朝食を食べて部屋に戻る。
「生き延びるためには防御しなければならない、だから防御に特化している土魔法からね」
「うん!」
「じゃあここに土を用意したから、この土を手を使わずにお山作ってみて」
ボコッ…
「できたよ!」
「お!よくできてるね、じゃあ次は__」
ライは思ったよりも才能があった今日一日で土で足場を作ること、防御することまでは完璧にできるようになった。
あとは旅をしながら教えるとしよう。
ーー
「ミシェルさん、お世話になりました」
「またいつでもいらっしゃい」
「はい」
「…ミシェルさん!…ありがとう!」
ライはミシェルさんにはもう慣れたようだった。
宿屋を出て、ギルドの掲示板を見る。
・ワイバーン狩り、報酬1000万ゴールド。最低ランクB以上。
・薬草摘み、1kgにつき3000ゴールド。内容物によって変動あり。全ランク対応。
・Cランクダンジョン攻略。報酬は宝箱によって変動あり。チームで功績によって振り分け。
色々あるな…。最初は薬草詰みから始めるのが無難だろうけど時間がなぁ。
「フォード、紙が落ちてきたよ」
ライに手渡される。
「ゴブリンの巣、推奨ランクDか」
報酬も1万ゴールド、アイテムドロップあるし、ランクもちょうどいいだろう。
「これにしよう」
受付にこの紙を提出すると目的地の地図と敵についての詳細が貰えた。
「いよいよ実戦だよ、と言っても攻撃から身を守るだけだから、緊張しなくても大丈夫」
俺もいるしね、まず怪我はしない。
「わ、分かった!」
いざ出発!