はじまりはじまり〜
初投稿です。
暖かい目で見てくださいな。
ある国でのお話。
神聖な法廷で裁判が行われている、そしてとても怖い顔をしたおじさんがこちらを見ている。
「王族不敬罪ならびに侮辱罪、そして他国への武器密売によりギル・クルスナーを我が国への反逆者とみなし死刑とする!」
そう、ギル・クルスナーとは俺のこと。
何やら俺の仕えていた王子様のご機嫌を損ねてしまったらしい。
怖いおじさんが続けて言う。
「そのため最も重い火刑に処す、尚、今後このような者が現れることがないよう公開処刑にする」
見せしめかぁ。そう思いながらちらりと横に目をやると王子様と宰相様が不敵な笑みを浮かべていた。
お前らグルか。
また怖いおじさんが言う。
「3日後、この者の処刑を執り行う これにて閉廷」
「裁判は終わったようだな、この者を牢へ戻せ」
王様がそういうと兵がハハッ!と言って俺の方へ来る。
ーー
ドサッ...。
痛い。両腕がないのだからもう少し丁寧に入れて欲しい。
まぁ、両腕どころか両足も舌もないけど。
「3日後にまた来る それまで大人しくしておくように」
バタンッ
兵の足音が遠ざかっていく。やっと休める。
3日後か...。
俺は深い眠りに落ちた。
主人公
名前 ギル・クルスナー
性別 男
年齢 20歳くらい(孤児だから分かりません)
職業 王室付き魔法使い
家族 義父、義母、主人公(クルスナー伯爵家の養子に入った)
※怖いおじさん⋯裁判官のことです