皇族という言葉は、天皇家に用いる
素人丸出しで、拙いところもあります。どうか温かい目で読んで下さい。
気付くと、大きな塔の城が目立つ中世ヨーロッパ風の城下町にいた。現実の中世ヨーロッパは地獄と聞いたことがあるので、間違いなく異世界だ。ついでに自分の服も変わっている。
さて、彼の話では、今いる国は穀物の不作による物価の高騰が起こり、失業者が増えているらしい。
私は夜間に近衛になり、次期元首であるデウス・エクス・マキナ殿下とやらを励まして欲しいとのこと。どっかで聞いたことあるな、その名前。
さて、今は午前中らしいので町の散策をすることにした。
夜になり、はじめとは別れ城へと向かった。根回がされており、すんなり仕事に取り掛かれた。でかい塔の中を見られる、ラッキー!
「そこの者、待て。」
徘徊していると、呼び止められた。やらかしたか? 見ると、やつれてはいるものの、知的そうで気品がある女の子がいた。金髪のオッドアイ?で私と同年代くらいだ。まぁ、ここにいるという事は……。
「どうなさいましたか、殿下?」
「うむ、余の問いに答えるがよい」
通常、高貴な身分の方が話しかけてくるなどあり得ないのだが、最近の激務で分別がついていないのだろう。気晴らしに付き合えということだろうか。
「物価を下げろと嘆願が来ておる。失業者も増えておるし……。一体どうすればよいのじゃ~?よい意見があるのならば参考までに聞かせよ。」
―――唐突な経済問題!? この年で政治に関わっているのか?無視する訳にもいかないし、適当に答えよう。
「今思い付くのは、彼の有名な『ニューディール政策』の一部分ですね。ダム建設などの公共事業による賃金で経済を刺激するという方法です。要は建物とかを造った際の給料で、色々買い物したくなるという事です。」
「ほぅ。中々の案じゃ。何とか政策というのは分からんが。」
「政策を考えるのもよいのですが、かなりお疲れのご様子。どうか体をご自愛ください。休憩も大切なのですよ。」
「うむうむ。良い時間じゃったぞ。」殿下は行ってしまった。あまり良いことは言えなかったが、少しは役に立ったと信じたい。
私の世界の時間は経過させていないとの事なので、2人で5日間各地を巡ることにした。綺麗な景色や食べ物などを存分に堪能する、ただの旅行だった。
自分の世界に戻る前に、マキナ殿下の国を改めて観光することになった。早速、テレポートで城下町に向かった。魔法がない世界で魔法を発動するなんて・・・。まぁ、なんやかんやで到着した城下町は、戦場と化していた・・・。
暇なら続き書きます。