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強き我が友へ、捧げよう・・・。  作者: 暇の伝道師
ごくごく普通の前座談 ~面白くはないけれど~
3/10

エデンは旧約聖書に登場するらしい

素人丸出しで、拙いところもあります。どうか温かい目で読んで下さい。

 何か裏があるのではと思っていたが、そんな気配は全くない。ヤバイ雰囲気を漂わせていた鈴木一もとい“はじめ”だが、意外にまともだった。私の浅いけれども広い知識についてこられるだけの頭もある。馴れ馴れしいこともあって、仲良くなるまで時間は掛からなかった。 




 一緒に昼食をとるのは勿論のこと、映画鑑賞、ゲーム、遠くへ遊びに行くなど色々やった。何故か取り行われた家電量販店巡りでは、足が棒になる程歩いた。カラオケに行った時には、はじめはもはや上手を通り越して歌手本人かと思う程の歌声を披露。というか、原曲を寸分違わず再現していたような・・・?気のせいだろう。


 


 気づけば、すっかり二人でいる日常が当たり前になった。




ある休み時間、アニメにつて語り合った。


はじめが、


「アニメは当たり外れが激しいですよね? 大外れのアニメってもはや拷問ですよね~。それから、アニメに限らず『そうはならんやろ!』っていう展開やテンプレ展開は僕見ていてイライラしてしまいますよ~。夜空はどうですか?」と切り出してきた。




「私は、エロい事が起きて、男があたふた・デレデレみたいなパターンが生理的に無理だなぁ。あと、ろくに下調べしてないところや、科学的な思考が出来ていないところとか気になってしまうかな。」




「僕が片手間でも書ける様ななろう系とか恥ずかしいとは思わないんですかね~。勿論いい作品もあるんですが、駄作も多いという印象です。」




「ま、欧米風の建物群とかはいいなと思うけどな。」




「おや、異世界に興味があるんですか~?」




「命が保証されるなら行ってみたいとは思う」と言うと、




「なら行ってみますか?」と彼は真面目に返してきた。




面白くも何ともない冗談だ。どう反応していいか困る。チャイムが鳴ったので、「まぁ~な」と適当にお茶を濁しておいた。




 放課後、はじめの家に遊びに行った。玄関に入ると突然「では、早速エデンルームに行きましょうか」と言われた。




―――エデンルーム? 何だその頭の悪い厨二にみたいな単語。ついに発症してしまったのだろうか?




 はじめが奥の部屋のドアを開けると、まさに楽園とでもいうべき光景が広がっていた。花びらは舞い、ギリシャ建築のような石柱、奥には見事な滝や針葉樹の森があった。日本の住宅街にある光景ではない。ただ、確実に夢ではない。




「て、天国なのか?」




「あぁ、仮想世界とかではないですよ。現実です。ここは世界の中継点。私が創った、いわば世界と世界を行き来する通路です。」




仮想世界かどうか簡単に見分ける方法を教えよう。 ズバリ、「人の顔を見る」だ。CG映像などでよくある、人の顔をリアルに寄せれば寄せる程気持ち悪く感じる、所謂「不気味の谷現象」が起こっているかを見ると良い。まぁ、オーバーテクノロジーですとか言われるとどうしようもないが。




「創った? お前何者なんだ?」




「僕は人間ですよ。まぁ、こんな表現をしたくはないのですが、チート君なんですけどね~。ついでにラスボスでもあります。」




よく見るチートとはすごいスキルで戦うとかだろうが、そこのチート君は次元が違うらしい。他作品のチートキャラ達をかき集めても勝てないとか。本人曰く、まさに“反則”なのだそう。




「ラスボス??」




「今はラスボスの話は関係ないので、スルーしてくれると助かります。」




これ以上情報が増えても処理できない。話を掘り下げることを諦め、話題を変えた。




「どうしてここに連れてきたんだ?」




「異世界に行きたいんですよね?」




―――え? 




「もちろん、命は保証しますし、事前知識もお教えします。また、いつでも帰ってこられます。ですが一つやって頂きたいことがあるんですよ~。」




―――何をさせられるのやら。




「今から行く異世界で、ある女性を励まして欲しいんです。僕の知り合いでね~」




「リスクもなさそうだし、人助けはやぶさかじゃない。まぁ、できる範囲でなら協力してもいい。で、何をして欲しいんだ?」




「その辺の話は後で。ま、とりあえず現地へ行ってもらいましょうか。準備はいいですよね?」


急に現れた扉の先は、光に包まれていた。

暇なら続き書きます。

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