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舞い降りた万能「常温超伝導」

作者: 星一石

よくわからないが、万能になったらしい。


台風が近づいた水曜日、俺は台風を消した。

台風が直撃コースで、このままだと来週の旅行が中止に。

でも、突然消せるような気がしたので、消そうと考えたら消えた。


それにしても、本当にそれが現実になるとは感じはしたが

信じておらず驚きだ。


この万能は俺だけのものなのだろうか。

少なくとも台風がいきなり消えるなんてことは今までなかった。

使えるヤツが目立たないように使っているのだろうか?


台風消滅は原因不明の自然現象として片付けられている。

誰かがそれをやったとは想像すらしない。

この力で世界を変えてしまっても、それがそんな力だとは誰も想像できない。

原因不明の気候変動やら災害は、同じ力を持った人間が原因かもしれない。


そして使いどころだ。

金を稼ぐのに使うのは簡単だろう。

ただ、あまりにも小さい。

力に見合わない。


そうだ、常温超電導を実現しよう。

手に入りやすい銅とニッケルの合金、その比率だけで起こる現象としよう。


常温超伝導は人類の夢だ。

活用範囲が広く、エネルギー問題にも大きく貢献する。

これを俺が発見して世界に発表すればノーベル賞間違いなし。


と思ったのだが、甘かった。

3流大の学生が論文を書くのには時間がかかる。

そもそも、合金の用意、超伝導の証明、それなりの設備と準備がいる。

答えがわかっていても、実験をして見せなければ発表もできない。


結局、1週間後、アメリカの研究チームが気づいてしまった。

彼らには権威があり、発信力がある。

世紀の大発見として世界中にニュースが駆け巡った。

もはや俺の出る幕はない。


実に面白くない。

俺の力で作り出した技術を他人が盗んだ。

それが許せない。


俺は万能の力で常温超電導の現象を取り消した。


各国から当初成功した超電導が追試で起きないとの報告が出てくる。

常温超電導がそんな簡単な合金に起こるはずがないとの見方が出てくる。

追試を繰り返すが再現ができない。


発見者は何度も確認していて、間違いはないと訴えるが

どうしても再現できず、研究者としての地位を追われることとなった。


今度はもう少しマシなことに万能を使おう。

と思ったが、いっこうに使える気配がない。

3回で終了。


次なんてなかった。

テンプレ作品は簡単に書けるけど膨らまない。

これも常温超伝導って言いたいだけのような。

あと、S●AP細胞ネタも交じってたり。

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