家族会議。
僕達の話し合いは深夜まで及んで眠さのピークを迎えた爺ちゃんが折れる格好で幕を閉じた。
爺ちゃん「もうワシは何も言わん。真一の好きな様にやってみい。綾坂さんには申し訳ないですが赤子が出来とりましたら仲家のお嫁さんとして悠子さんをお預かりしたいと思います。」
悠子「出来てるもん!」
ほっぺを膨らまして怒る悠子。
綾坂父「、、、まぁ、こういった事はどちらかの責任とは言えないと思います。ただ、年齢が若すぎるのは事実。、、、金銭面等はこちらでバックアップさせて頂きます。、、、それと悠子、子供、結婚は譲歩したとしてもアメリカ行きは駄目だぞ。子供が出来ていたとしたら尚更だ。」
悠子「、、、真一はどう思う?」
真一「、、、え?」
き、来たー!究極の選択!これは、絶対に来てほしい!、、、が正解。
嫌、僕が帰るまで待っててくれ!、、、炎上。
しかし、綾坂父や爺ちゃんは見えない圧でぼくを睨んでいる。
どうする、どうする、、、
真一「、、、お、お腹の子に聞いて、みよっか?」
やべー!何言ってんだ僕は。
皆「、、、?」
悠子「、、、素敵!そうしょう!響ちゃんに聞いてみるね!」
真「きょ、響ちゃん?」
悠子「そう!こ子の存在が皆の心に響くように、名前は、仲 響にします!
綾坂父は頭を掻きながらため息をつく。
友永「それでは、この辺でキリをつけましょう。真一君。年明けから準備して1月末の出発で考えてくれないか。、、、あと、悠子ちゃんは綾坂と話してから決めてくれれば良いよ。、、、皆さん真一君をお借りします。」
友永は深々と頭を下げた。
綾坂父「、、、では、我々はビジネスホテルを予約してますので、、、悠子行くぞ。」
悠子「嫌よ。私はここに泊まる、、、いいでしょう?お祖父様、お祖母様、涼子さん、結菜ちゃん!」
真「お、おい、悠子まずいでしょ。それは、、、」
何で僕には聞かない?
涼子「フフフッ私は構いませんよ。」
結菜「私、賛成!」
婆ちゃん「遅かれ早かれじゃのう。」
爺ちゃん「グーー、、、」
婆ちゃん「爺さん座ったまま、寝てしまったわ。」
綾坂父「、、、皆さんがそうおっしゃるなら、すみません、、、一度言い出すと手がつけられないじゃじゃ馬でして、、、」
友永「ハハハッ!面白いな。まぁ良いじゃないか!真一君と悠子ちゃんの子供なら、とんでもなく可愛くて才能に恵まれた子共が産まれるぞ!、、、綾坂、世の中には孫の顔を見る事が出来ない父親もいるんだ、、、お前は幸せだぞ。」
綾坂父「、、、友永。」
こうして綾坂父と友永は仲家をあとにした。
悠子の一人勝ちである。




