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女心。

  教務会議

教頭「え〜一部の生徒の間で仲真一の存在が話題になっています。  いつかは分かってしまうとは覚悟していましたが、、、一応把握している生徒には仲君の事は噂にしない様に指導しましたが、、、」


男教師「我々は彼を刺激しないように務めたつもりですが、、、」


校長「、、、入学時に仲君は自分の存在が凡人以上の扱いを受けるなら転校すると言っていました。  もしかすると彼はこの学校を去ってしまうかもしれません。」


女教師「、、、私彼の絵を見ました。母親をモデルにした(聖母) 不思議と涙が出て来ました。

彼は天才です!何とか彼に我が校をモチ−フにした絵を描いて頂き、寄贈して欲しいと考えます。」


男教師「、、、それは勝手ですよ。彼は普通の学園生活を望んでいます。又彼の母親は病気で家事と勉強でとても絵を描く余裕なんてありません」


女教師「わかっています!でも他の生徒にも良い刺激になります!彼は天才という教材です。」


校長「、、、まぁ彼に任せましょう!全ては彼次第です!」




美紀「ねぇ仲!昼休みちょっと付き合ってよ!」


真「、、、えっと。」


美紀「みき!石井美紀だよ!同じクラスメ−トの顔くらい覚えなよ!ってか、仲に何度か相談に載って貰ってるけど私!」


田中「おい!胸デカ女!真は俺と村田と飯を食う約束がある!去れ。」


美紀「うるさいデブ!」


田中「ぐっ…村田!何とか言ってくれ。」


村田「真はどうなの?話聞く?」


真「う〜ん。良いよ話くらい。名前覚えてなかったお詫び。」



   昼休み


美紀「ごめんね。話ってさ。最近、悠子がおかしいのよ。何かボ−っとしちゃって。元気が無いのよ。よく仲の事、目で追いかけてるし。何か知らない?

来週、文化祭委員会の集まりがあるでしょ?大丈夫か聞いてくれる?」


真「そ、そうか文化祭委員会、遂に始まってしまうな!

まぁ僕は彼女の悪口を言ってるのを何度か聞かれたから僕の事は嫌いだと思うよ。僕はこの文化祭委員会で綾坂に謝ろうと思うんだ。」


美紀「あ、あのさ、話は変わるんだけど、仲は好きな子とか気になる子とかいないの!最近田辺さんと良く話してるよね、もしかして付き合ってる?」


真「、、、石井。僕はやりたい事があるんだ。でも今は出来無い。、、、順番で言うなら彼女を作る事はランク外なんだ。だから誰かを好きになったりはしないよ。」


美紀「、、、そ、そっか。あ、あのさ今日私、弁当作ったんだけど作り過ぎちゃったから良かったら食べない?不味かったら捨てていいからさ!

はい!」

美紀はお弁当を無理矢理渡すと走り去った。

途中で振り返ると。


美紀「悠子の事頼むね!」と手を振った。


真「石井って以外と女の子なんだな。」


屋上へ行くと村田、田中、田辺がいた。


田中「真!聞いてくれよ。村田が俺たちの事をインキャって言うんだぜ?田辺はしょうがないけど

俺たちもインキャか?なぁインキャか?」


村田「田中と田辺はインキャだ。仲の事は尊敬している。初めはあり得ないと思ったがお前らといると結構楽しいぞ。」

村田はイケメンだ女友達も沢山いるのに僕たちと過ごす事が多くなっている。僕の過去を知っていても誰かに言いふらしたりしない。僕も村田が好きだ。

田辺は相変わらずモジモジしている。


真「クスッ。田辺、紙と鉛筆ある?」


田辺「えっ、ボ−ルペンと図書だよりならあるよ」

僕はボ−ルペンと図書だよりの裏に絵を描き始めた。


真「、、、出来た。僕は田辺を描いた。」


皆「おおお!上手いな!流石天才!」


真「田辺がモジモジしてて可愛かったから描いてみた。  はい、田辺あげるよ。」


田辺は、感動してウルウルしている。


田中「た、田辺その絵を俺にくれよ!い、いや違う!真、俺を描いてくれよ!」


村田「インキャのデブなんて誰が描きたいと思うんだよ!」


 

これが はじめてかもしれない。この学校で絵を描いたのは。














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