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憶測2。

綾坂父「やぁ仲君。よく来てくれた。おめでたい日だからな今日は。」


真「え、あ、はぁ。」

僕は綾坂を見る。


悠子「アッツ。」

悠子は紅茶を両手で持ちながらフーフーしている。

目を合わせず澄まし顔だ。


綾坂母は嬉しそうに鼻歌を歌う。



なんなんだ。このわけのわからないプレッシャーは、、、

油汗が出て来た。試されているのか?それともカマを掛けられてるのか、どっちだ、どっちだ。



、、、ぷちん。


僕は何かが切れる音がした。

スッと席を立つと。

真「お腹の子は、僕の子供です。僕自身、父親になると言う事がまだ分からない子供ですが妻、子供は必ず幸せにします!ですから温かく見守ってください!」

僕は90度腰を折ると頭が机に着く勢いで頭を下げる。



綾坂母「しんちゃん、、、どうしたの?」


真「ですから!今日は、おめでたい日、、、」


綾坂父「そうだよ。今日は、悠子の誕生日だからね。」


真「、、、え、誕生日?」


綾坂母「そうよ。だから私はしんちゃんに話があるのよ。悠子の誕生日に絵を描いて貰おうと思って!、、、誕生日に毎年、絵をプレゼントってロマンチックじゃない?」


真「、、、シュークリーム2つ、、、」


綾坂母「悠子は中村屋のシュークリームが大好きなの。2つは食べないと機嫌が悪くなるからね。、、、それよりお腹の子ってなぁに?」



父「、、、まさか悠子の事かね!」

眼光鋭く真一を見る。


真「、、、そ、それは。」


悠子「そんな訳ないでしょ!パパもママも何言ってんの?さぁ、支度してご飯行こう!」


綾坂父「そ、そうだな!お店6時に予約してあるからな。」


綾坂母「フフフッ。そうね、何言ってるのかしらね。子供が出来たなんて言ったらパパたおれちゃうわよ。さぁ準備して行くわよ。、、、しんちゃんも人数入ってるからね!」



真「、、、は、はい。」






真「じゃあ、僕はそろそろ帰ります。ご馳走様でした。」

悠子「真一、送ってくよ。」


真「い、いいよ。外寒いから。」


悠子「大丈夫!そこまでだから。」



僕達は手を繋ぎながら歩いた。


悠子「ねぇ、後悔してる?、、、やっちゃった事。」


真「後悔?全然してないよ。、、、ただ綾坂の両親には申し訳ないなぁ〜って思った。」


悠子「フフフッ。確かに、パパは本当に倒れちゃうかも?、、、でも、嬉しかったよ。真一がハッキリ言ってくれたから。、、、また好きになっちゃった。」


真「うん。僕は逃げないよ。悠子と一緒にいるからね。」


悠子「違うでしょ。3人で、でしょ?」


真「、、、そうだね。それでいいよ。」



明日はいよいよ文化祭です。


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