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文化祭前日。

明日は文化祭です。各クラス最終確認、準備を宜しくお願いします。


真「僕達のクラスは自分の大切な物(人)というタイトルで絵を展示します。文化祭開始まで絵には白のシートを掛けてください。

机のレイアウトは配布した絵の通りにお願いします。」


田中「はい!仲画伯の絵は何処に飾るのでしょうか?。」


真「校長の提案により僕の絵は体育館の壇上に飾ります。文化祭閉会時に展覧する予定です。」


皆「スゲー!」


「さすが1億ドル!」


村田「そーいえば、綾坂さんは今日休み?実行委員会だろ?」


美紀「なんかお腹の子がなんちゃらって言ってたよ。」


真「、、、」


田中「なんだよ?お腹が痛いとか?」


美紀「ちょっと待ってライン見てみる。、、、

えっと、ツワリが激しいので明日は休みます!(笑)」


真「、、、(汗)」


田辺「ご懐妊でしょうか?」


田中「何いってんの田辺。子供って誰の子だよ!」


田辺「うっさい、ぶた!」


田中「、、、ムグッ。」



美紀「まさか、、、仲?」


村田「仲はないでしょう?この前は付き合ってないって言ってたやん。」



真「、、、(汗)。」

勘弁してくれよ綾坂!普通、言うか?

どうする?どうする?


美紀「フフフッ。皆、何、本気にしてるの?いつもの悠子ジョークでしょ!、、、学園の女神に子供が出来たなんて言ったら、その男、ボッコボコにされるよ!そんな勇者いるなら見てみたいわ!」


村田「そりゃそうだな!ハハハッ!」


真「、、、(汗)。」

います。ここにいます。伝説の勇者です。


田中「真一!顔色わるいぞ!大丈夫か?」


真「、で、では皆さん。準備の方お願いします。」







     体育館   

校長「いやぁ!素晴らしい!あの仲真一の絵を間近で見る事が出来るとは夢にも思わなかったよ。閉会式が楽しみだ!」


真「まだ、始まってないですよ。やめて下さい。僕は何者でもない、ただの仲真一です。今回は描きたいから描いただけです。」


校長「イヤイヤ、そんなに謙遜しなくても良いじゃないか!、、、と、ところで仲君、、、実は、その、、なんだ、、今回の絵なんだが、、、学校へ贈呈と言うのは駄目かなぁ、、、」


真「駄目です!あげる人は決まっています。」


校長「がっくし、、、」


真「、、、校長先生、その代わり、卒業までに校長先生を描いてあげますよ。」


校長「ほ、本当かぁ!本当なんだろうね!」


真「卒業までにですよ。」


校長「ありがとう!ありがとう!」

校長はシワシワの手でガッチリと真一の手を掴む



帰り道、今日は体調不良で休んでいる綾坂の所へ顔を出そう。

何か欲しい物、無いか聞いてみよ。

  ライン


真) 起きてる?体調どう?何か買って行こうか?


悠) 起きてるよ!体調大丈夫!


真「返信早っ!」



悠) 甘い物がイイなぁ、、、中村屋のシュークリーム2つお願いします!


真) 2つ?僕は要らないから1つ買ってくね!


悠) 違う、違う。1つは私、もう1つはお腹の子の分でしょ!


真) あ、あのさ、昨日の今日で、、その、解るの?出来たとか?、、、ちなみにお母さんに言って無いよね!


悠) なにが?なにを?


真「あ、遊んでいる、確実に僕で遊んでいる。」


悠) 話があるって、ママが。


真) な、何かなぁ?


悠) しらない。それより早く買って来て!ダッシュね!お願いします!




真「ま、まじかよ、、、頼むよ悠子ちゃん」



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