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道化士。

美紀「悠子!おはよう!昨日、裏門で何してたの?彼氏でも待ってるのかって男子が噂していたよ。」

悠子「おはよう。何でも無いわ。でも、私まるで監視されてるみたいね。」


美紀「そりゃあそうよ。なんて言ったって学園一の美少女よ。この前なんて他校の人から告白されていたじゃない」


悠子「あっ。仲だ。」 美紀「ん、、、」

美紀「、、。仲真一。あいつ実は結構人気あるんだよ。先月1組の寺田って子が告ってたよ。」


悠子「、、、で、つきあってるの?」


美紀「それがさ-今の僕には時間が無くて時間が出来てきたら僕から誘っていいですか?だって!部活も委員会も、サボってるくせにね」


悠子「そうなんだ。、、。美紀は彼どう思う?」


美紀「悪くないよ。あいつ勉強も運動も手を抜いてる感じ、本当は出来るのにわざと余力残してて

いつもマイペース、なんかガツガツしてないからたまに話したくなる。自分が一杯一杯の時に話すと落ち着く。」


悠子「それって、、、好きなの?」

美紀「わぁ、違う違う。ただ、いい子だよね。」

美紀は微笑みながら真一を見つめる。



「デブ中!お前、昨日やってくれたなぁ〜」

僕はデブ中にヘッドロックをかける。


田中「いたたた!わりぃわりぃ!でも。あの悠子ちゃんと二人で話せて良かったじゃん」


真「それが迷惑だっ−の!あんなのと二人きりで話しててみろ全校男子を敵に回すぞ!」


田中「いいじゃん!皆、彼女と話ししたくて頑張ってるのに!」


真「それなら、そいつ等が頑張れよ!僕には迷惑でしかない!」

田中「、、、真君。後ろ。、、、」

真「大体、騒ぎ過ぎなんだよ!女神みたいに称えてるけど糞も屁もするんだぞ」

田中「、、、だ、だめだ!緊急離脱!」

真「お、おい!」

後ろから殺気を帯びた視線を感じる。


悠子「、、、仲くん。おはよう。お腹の調子はどう?後で話し出来る?」引きつる笑顔の悠子。


真「、、、で、できません。、、、ごめんね-!」

僕は、猛ダッシュで教室へ向かった。



教師「え〜では文化祭の責任者代表女子は男子代表を指名して下さい。」

クラスの男子全員の目がギラ付く。教室に熱気が帯びる。


悠子「、、、はい。私は仲真一君を指名します。」


真「、、、グッ。そう来たか!」


クラスの男子全員の目が僕を刺す。教室に殺気が帯びる。 そんな中。


パチパチパチ拍手をする一人の男子。

村田 創「僕も賛成だ。仲君は想像力豊かで良い着眼点を持っている。素晴らしい文化祭にしてくれるさ!なぁ皆どうかな?」


村田 創 過去に勇者として告白したが散っている。結構イケメンで頭も良い。クラスのリ−ダ−的存在だ。


クソ、村田の伏線があったか。綾坂の奴考えたな!過去に告白して来た奴らは綾坂の召喚獣みたいな物か!僕を逃さない様に外堀を埋める作戦か!

だが、確かに委員同士なら二人で話していても不自然ではない。悪口を聞かれたのは謝るべきだしここは受けるしかないか。さっさと謝って許して貰おう。


真「わかりました。ここは力に屈します。」

悠子 カチン。

村田 ほぅ。

美紀 クスッ。

クラス男子 ギラッ。


こうして文化祭実行委員が決定した。


   放課後

田辺千花「仲君、今日の図書委員の会議は出られますか?」

田辺千花。同じクラスメ−トで同じ図書委員だ。目立たない子で性格も控えめ 今時の子では無いが優しい女の子だ。


真「あっ。今日、水曜日だよね!ごめん田辺!今日は外せない用事があるから僕、欠席で良いかな?」


田辺「クスッ。仲君この前も同じ事言ってたよ。

良いよ私が、出るから大丈夫!」


真「た、な、べ〜なんて君は良い子なんだ!今度ご飯奢るよ!」


田辺「えっ!本当に!本当に!約束だよ。」

普段大人しい田辺にあるまじき反応である。


真「あ、ああ。大丈夫、大丈夫!是非奢らせて下さい。 じゃぁ、委員会お願いします。」

僕はダッシュで教室を出た。



悠子「田辺さん。良いの?仲君また帰ってしまったけど?私が一言、言ってあげようか?」


田辺「あっ綾坂さん。、、い、いいです。大丈夫です。仲君、用事があるみたいだし。埋め合わせで、ご、ご飯食べに行けますから」

田辺は真っ赤な顔でモジモジしている。


悠子「なんなの?仲 真一。奴は話術士?道化士?」



真「悪い結菜!遅くなった!」


結菜「遅い!前も言ったでしょ!遅刻しないでって!」


真「だから、ごめんって。」


結菜「行こう!お母さん待ってるよ。面会時間限られてるから。」


真「ハイ、ハイ!うるさい妹だ。あんまりうるさいと彼氏できないぞ!」


僕たちは病気で入院中の母親のお見舞いに向かった。



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