ルール。
5.6.7.8.9.10!はい!お終い。
真一は悠子の肩を持って引き離す。
悠子は必死にしがみつく。
あの事件から二人の間にはあるルールが締結された。
1.学校、人前ではイチャイチャしない。
1.学校では下の名前で呼ばない。
1.一日一回10秒ハグタイムを設ける。
前日我慢すればチャージシステムあり。
1.いきなりキスはしない。
1.言いたい事は我慢しない。
真「おい。綾坂10秒経ったって。」
悠子「明日の分も使う!」
真「昨日もそ−言っただろ!誰か来ちゃうって」
体育館裏でそんな事をしていると誰かがやって来た。思わず扉裏に隠れる。
田辺「早くしてよ!お昼時間無くなっちゃうでしょ?」
田中「な、なんで俺が荷物運びせにゃいかんのだ!本来、図書委員の真が運ぶんだろ。」
田辺「だって仲君忙しいから、文化祭まで一ヶ月無いし絵の制作時間を作らなきゃ。」
田中「まぁ、あいつは俺達とは背負ってるもんが違うからな!」
二人にそんな心配をかけさせておいて僕は綾坂とハグしている。、、、綾坂はゴロゴロ言って僕にしがみついている。
僕は二人に心の中で謝った。
田辺「、田中は、あっ、デブ中は誰を描くの?」
田中「何故、言い直す。田中が正解だぞ。」
田辺「、、、あんたを描いてあげようか?」
田中「、、、田辺お前、まさか、俺の事、、」
田辺「勘違いしないで!ブタ描けばあんたになるでしょ!簡単じゃない!」
田中「フッ!ならば俺は田辺を描いて野郎。インキャの田辺は簡単に描けるぞ!おかっぱ、メガネ、そばかすで田辺だ!」
田辺「、う、うるさいわね!ゴチャゴチャ言ってないで早く運んで!」
ふ〜ん。田中と田辺はそういう事になってたんだ、、、
文化祭まで一ヶ月切ったか、、、そうだよね。もう、あんまり時間ないな。早く仕上げに入らなきゃ。
まだ綾坂は僕にしがみついている。
真「綾坂、月曜日ハグタイム無しね!」
悠子「はぁ?ふざけないでよ!今のは見つからない様に隠れてたから密着してただけでしょう!ノーカウントだって!」
「大体、真一はケチなのよ!10秒って短いでしょ!」
真「違う!学校だから駄目なの!誰かに見つかりたくない!」
悠子「じゃぁ今週日曜日は綾坂家に来て!絵もまだ完成してないでしょ!」
真「わかったよ!絵完成させなきゃいけないから行くよ。、、、ん。何かおかしいぞ。」
悠子「良し!約束!今日は金曜日なので明後日ね!時間はまたラインするね!、、、」
悠子はダッシュで走り去り、振り返って両手で抱きしめるポーズをした。
真「や、やられた!」