2-(2) 勝手に話を進めないで!
「貴方、私が想像していた破壊神よりもぜんぜん違うのね」
「…どんな想像してたんだよ」
ナオレイアとユーアストは庭を歩きながら話していた。
「それは~…本みたいに人間に害を与える見たいな?」
「僕はそんな事したくないよ、人間は一生懸命生きているんだ、その一生懸命さを壊したくない」
ナオレイアは笑った。
「貴方は優しいのね…あ、そうだ!ねぇ、貴方のことをユーアって呼んでいい?私の事はナオって呼んでくれていいわ」
「ああいいよ、よろしくねナオ」
「こちらこそよろしくねユーア」
そして二人は笑い合った。風が吹いた、ユーアストはその風に眉をひそめた。そして周りを見た。
「ユーア?」
ナオレイアはユーアストを見た。ユーアストは笑うとナオレイアの頭を撫でた。
「気軽くナオに触れないで」
「別にいいと思うよ?あの二人、お似合いだし」
ナオレイアとユーアストは声がする方を見た、そこには1組の男女が居た。ナオレイアは女の方を見て、ユーアストは男の方を見て驚いた。
「ユーリ!?」
「ユージ!?」
ユーリスは苦笑いをした、隣には破断神ユージアが腹黒い笑みを浮かべていた。
「ナオ、何で部屋から出てしまったの…」
「仕方ないさ、それが運命だ」
「黙りなさいこの腹黒が」
睨みつけてくるユーリスにユージアは苦笑いをした。
そんなやり取りを見ていたナオレイアとユーアストはお互いを見た。
「ねぇユーア、私の親友の隣にいる人は誰?」
「破断神ユージア、僕と彼、あともう一人破罪神タツータっていう奴がいてね3人を合わせて魔の三邪神と呼ばれているんだ。」
「へ~え」
ナオレイアとユーアストはまだ言い合いを続けている二人を見て溜息をついた。