1ー(3) 綺麗
遅れてすいません。
ナオレイアの部屋は微妙な空気が漂っていた。
ナオレイアとミナリーゼは顔が青ざめていた。しかし、その原因を作ったユーリスはというと…
「ユーリス様、おかわりをどうぞ」
「ありがとうリア」
……リアが入れたコーヒーを飲んでいた。
「ナオレイア様とミナリーゼ様もどうぞ」
「あ、ありがとうリア」
「…ありがとうございます」
((リア~!助かったよ~))
リアは二人の気持ちを感じ取ったのか二人に頷いた。
リアが部屋から出て行き、また3人になった。部屋は静かになり、窓からは日が差していた。ナオレイアは紅茶を飲んでいるミナリーゼと窓越しに外を見ているユーリスを見た。
(二人ともきれいだな~)
ミナリーゼはお姉さん的存在でミナリーゼの笑顔がナオレイアは好きだ。ユーリスは途轍もなく腹黒のドSだがいつもは優しく稀に見せる笑顔はとても綺麗だ。そんな二人をずっとナオレイアは見ていた。
(それに比べて私は…)
ナオレイアは自分に自信が持てなかった。周りの人達は綺麗だと言うけどナオレイアはどうしてもその言葉がお世話だとしか思えなかった。
ナオレイアがそう思っているとユーリスと目が合った。
「どうしたの、ナオ」
「…二人とも綺麗だな~って思ってたの。それに比べて私なんか…」
ユーリスは黙ってナオレイアを見た。
「ナオレイアも十分綺麗よ?」
ミナリーゼはナオレイアの手を握った。
「…」
ナオレイアは俯いた。
(私は…)
そこでずっと黙っていたユーリスが口を開いた。
「ナオ…貴方は本当に馬鹿ね」
その言葉にミナリーゼは驚き、ナオレイアは顔を上げた。
「ナオ、貴方は本当に馬鹿な人ね…どうして『綺麗』という言葉を否定するの。貴方は本当に綺麗な人よ?体も、心も…貴方にはミナユーイア王国の姫としての立派で元気な姿をしているの…なぜナオは否定するの?」
「私は…ただ…」
「ただ…何?貴方は何を望んでいるの?皆に何て言って欲しいの?この世界には綺麗な人と綺麗じゃない人がいるわ、綺麗じゃない人は奴隷になったりするの。貴方はただその人たちに同情しているだけじゃないの?」
「違う!私はこの国の姫として!国民全員の事を思って…奴隷なんて言葉が消えてほしくて…」
ナオレイアは泣きながらユーリスに思いを伝えた。ミナリーゼはそんなナオレイアは抱きしめた。
ユーリスは目を閉じて何かを耐えていた。そして目を開けた。
「ナオ、貴方の考えはいい事…でも…奴隷は永遠に消えない…それに、奴隷になってしまった人は2度と帰ってこない。一生懸命に奴隷組織を探っても出てくるのは奴隷の死体のみ…」
ナオレイアは驚いてユーリスを見た。ユーリスは悲しそうな顔をしていた。
「死体はみんな苦しそうな顔…それが毎日…ナオ…これが日常なの、だから…綺麗を否定しないで。貴方は本当に綺麗なんだから」
「ユーリス…」
「そうよ、ナオ」
ナオレイアはミナリーゼとユーリスを見た。
「うん二人ともありがとう」
ミナリーゼは微笑み、ユーリスは頷いた。
まだ1日はこれから始まる。
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(ナオ、貴方の力で奴隷をなくしなさい…それが皆の願いなのだから私は、もう嫌なの…奴隷達の苦しそうな死に顔を見るのが…何対葬らなくてはならないの…
だから期待しているのよ?ナオレイア…私を思う存分楽しませてね?それが私と彼の願いだから)
最後の『彼』とは誰でしょうかね…
まずいです、私も分からなくなってきました!
誤字・脱字があったら言ってください。