1ー(2) 恐怖のユーリス
「おはようございます、ナオレイア様」
「ん…おはよう、リア」
少女…ナオレイアはベットから降りた。部屋の窓からは朝の日差しが差し込んでいた。
今日は大好きな親友が来る日…ナオレイアはこの日が待ち遠しかった。
ミナユーイア王国王宮の食卓宮。この部屋は国王が家族との食事がしたいとの要望で作られた。この部屋が出来てからは国王家族が集まり食事をしている。
「ナオレイア、今日はユーリスとミナリーゼが来るのでしょう?よかったわね」
「はい!久しぶりに会うので楽しみです」
ふふ、とナオレイアに微笑むのはミナユーイア王国王妃でナオレイアの母であるミアージェ・イロール・ルク・ミナユーイア。
「二人も喜ぶだろう、本当によかったな」
そう言うのはミナユーイア王国国王でナオレイアの父であるケンタイロス・イロール・ルク・ミナユーイア。
二人の言葉に「はい!」と元気よく返事をしたナオレイアは二人を迎えるために「お先に失礼します」と言い、部屋を出た。
親友はすぐに来た。
「ナオ、久しぶりね~」
「ミナリー!久しぶり!」
「…お変わりないみたいだねナオ」
「ユーリも元気でよかった」
ナオレイアは親友のミナリーゼとユーリスに抱きついた。
「…ナオは相変わらず子供だね」
ユーリスはナオレイアの頭を撫でた。
「私はもう大人だもん!」
「…14歳は、まだ子供」
「そんなこと言ったらユーリスも子供だもん!」
ナオレイアとルーリスが言い合っているとミナリーゼは苦笑いをしながらソファーに座り、リアの入れてくれた紅茶を飲んでいた。
「二人とも、もう良しなさいな~リアがせっかく入れてくれたんだから早く飲まないと冷めちゃうよ?」
ミナリーゼの言葉にユーリスは頷きソファーに座り静かに飲んだ。ナオレイアも渋々とソファーに座り紅茶を飲んだ。
「ところで、ユーリは相変わらずコーヒーなんだね」
ナオレイアはコーヒーを飲んでいるユーリスを見ながら言った。ミナリーゼも同じくユーリスを見た。
「ユーリス…本当に紅茶だめなの?」
ミナリーゼの言葉にユーリスはコクンと頷いた。
「紅茶だめ…コーヒーがいい」
ふ~ん、とナオレイアは再び紅茶の入ったカップに口を付けた。
「あ、今日は夕方までここに居るんでしょう?」
「えぇ、お父様が久しぶりにゆっくりしていけって」
「…私も」
「そっか~、じゃあまだゆっくりしていられるね」
ナオレイアが万遍な笑みをするとミナリーゼも万遍な笑みになった。…ユーリスは相変わらず苦笑いだった。それを見たミナリーゼは
「ユーリス、スマイルスマイル!」
「うっ…強制しても無理だよ」
ミナリーゼはユーリスの頬をひっぱった。
「ミナ…ユーリが痛そうだよ…」
そう言いながらナオレイアは苦笑いをした。
今だに頬をひっぱるミナリーゼにユーリスの顔が変わった。
「……痛いのですけど」
ユーリスの手がミナリーゼの脇に行った。そしてユーリスはミナリーゼの脇を擽った。
「うひゃ!!!!」
「お仕置き…だよ」
「ひょーー!あ……きゃ!ゆ・ゆるして~!!!!!」
擽り続けるユーリスについにミナリーゼは降参した。だがお仕置きはこれでは終わらなかった。
「…土下座しろ」
「え~!!!」
叫ぶミナリーゼにユーリスは懐からナイフを取り出した。
((ひっ!!))
ナイフを持ったユーリスにミナリーゼとナオレイアは青ざめた。
「土下座しないと…「すいませんでしたーーー!」
土下座をしながら謝るミナリーゼにユーリスは腹黒い笑みを浮かべていた。
((ユ、ユーリスのドSー!腹黒ー!))
叫びたい気持ちになったが叫ぶとユーリスが怖いので叫べないミナリーゼとナオレイアであった。
やっと主人公の名前がでてきました!
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