3ー(7)再開2
「お父様、こちらの方は大丈夫なのですか?」
ナオレイアは最初にずっと心配し続けていた事を聞いた。
「あの後はなんとか無事に収まったよ、私もミアージェも無事だ…子も無事に誕生したしな」
そう言ってケンタイロスはまだ抱きついているエルレイアを撫でた。
「みんなが無事でよかったです。…エルレイア」
エルレイアはケンタイロスからナオレイアに抱きついてきた。
「エルレイア」
「なんですか?あねうえ」
(可愛い…)
そう思いながらナオレイアは頭を撫でた。
「エルレイア…生まれてきてくれてありがとう」
エルレイアは目を輝かせた。
「おねえさまだいすき!!」
「迎えに来た」
その声にナオレイアが振り向くとそこにはユーリスとユージアが立っていた。
「ゆーりすだ!!」
レオルストはトタトタと走って行きユーリスに飛びついた。
「…エルレイアはユーリを知ってるの?」
「はい!!よくあそんでもらってます」
「…報告に来たついでに遊んでるの」
ユーリスが無表情で呟くのを聞いてナオレイアは笑った。
「さて2人とも、そろっと帰るよ?」
「あぁ、そうだな…ナオ」
「うん」
「かえるのですか?」
シュンとなるエルレイアにナオレイアはしゃがみこんだ。
「また会えるから、それまでの辛抱よ」
ナオレイアの言葉にエルレイアは頷いた。
そして、ナオレイアとユーアストは魔界に帰った。
2人が消えたあと、ユージアとユーリスはケンタイロスと話していた。
「あっちも無事に時が進んでいるよ」
「そうか…娘が幸せならば良かった」
ユージアの言葉にケンタイロスは椅子に座り、ミアージェも隣に座った。
「ずっと心配していたけど…さすが私の娘ね」
ミアージェの言葉にケンタイロスは苦笑いを浮かべた。すると今まで黙っていたユーリスが口を開いた。
「…ご報告が」
呟くような声だったがケンタイロスの耳には届いた。
「何かあったか」
「…絶望の魔女が動き出しました…それと同時に東も動き出したようです」
「そうか…東は確か」
「例の彼女が東です…陰によると最近、希望の魔女と契約をしたとのこと」
ユーリスは無機質な声ですべてを話した。ユーリスの様子をユージアが心配そうに見つめている。
「…引き続き、よろしく頼むぞ」
「御意」
ケンタイロスは厳しい表情から穏やかな表情に変え、ユーリスを見た。
「ユーリス、お前も良くなったみたいだな」
「ご心配をお掛けしてすいませんでした。まだすべて終わったわけではありませんが…これもすべてナオたちのおかげです」
そうかそうか、と笑顔で頷くケンタイロスにユーリスは笑顔で答えた。するとユーリスの頭に手が置かれた。
「よかったね、ユーリス」
そう言って頭を撫でるユージアにユーリスは
「うん、ユージアもありがとう」
と笑顔で言った。ユージアは目を見開き、ユーリスを抱きしめた。
「ゆゆゆゆ、ユージア!?」
「本当に…よかったねユーリス」
「…うん」
2人を見ながらケンタイロストミアージェは顔を見合わせ笑い合うのだった。
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