2-(5)決心
私は破壊神の妃になろうと決心した。お父様もお母様も反対しなかった…でも、心配なのは跡継ぎ。でもそれは心配しなくてもいいかもしれない。
「ふふ…実はねもう一人生まれてくるのよ」
お母様のその一言で心配する事が無くなった。このまま順調に進めばいい…でもそれは無理だった。
「陛下!!国民達が王宮へ押し入っています!!」
「なんだと!?」
ナオレイアは驚いた。
「もうバレタか」
ナオレイアの隣にいたユーアストが呟いた。
「どうするのです、王?」
「……ユーアスト、ナオレイアを連れて魔界へ行きなさい」
「お父様!?」
ケンタイロスはナオレイアを見た。
「ナオレイア、落ち着いたらまた来なさい…幸せになるんだぞ」
「お父様!?お父様はどうなさるのです!」
ナオレイアは叫んだ。
「私はこの国の王だ、安心しなさい…この騒ぎもすぐに終わる。お前は自分の事を考えなさい、そして早く孫をみさせてくれよ?」
そう言って微笑んだケンタイロスにナオレイアは抱きついた。
「お父様、どうかご無事で」
「あぁ、お前も気を付けなさい」
抱きついたナオレイアの頭を撫でながら言った。
「ナオ、行こう」
ナオレイアはケンタイロスから離れユーアストの隣に行った。
「ナオレイアを頼んだぞ」
ユーアストは頷きナオレイアと二人で姿を消した。ケンタイロスはそれを見届けてから少し離れたところに立っている二人を見た。
「お前達も…ナオレイアを頼んだぞ」
「はい」
「まぁ、相手がユーアストだから大丈夫だろうけど」
「…頼んだぞ」
「「はい」」
ケンタイロスは頷いた。そして国民の騒ぎを治めるべく部屋を出て行った。
「僕達も魔界へ行こうか」
「うん」
ユーリスはユージアに抱きついた。
「ユーリスは甘えん坊だね」
「たまには甘えてもいいでしょう?」
ユーリスの反応にユージアは笑った。
「…アベールの事はいいの?貴方の事を好きみたいだけど」
「あんなの…反応が面白いだけだから…僕にとってはただの玩具。僕はユーリスが好きなんだよ」
ギュッと抱き返したユージアにユーリスはユージアを見た。
「行こう」
「そうだね」
そして二人も魔界へ行った。
これで第2章は終わりです、第3章からは魔界の話になります。たまにミナユーイア王国のことも書きたいと思います。
誤字・脱字があったらお知らせください。