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姫と破壊神  作者: 森崎優嘉
第2章 出会い
11/21

2-(5)

「…ユーリ、これはどういうこと?」

ナオレイアはユーアストに抱きつかれたままユーリスに聞いた。

「……」

「ユーアストがどうしても姫に会いたいと言ってきたのでユーリスに協力してもらいました」

無言のユーリスに代わってユージアが説明した。

「…なんで私が破壊神のわがままを聞かなければならないのよ…」

そう言ってユーアストを睨んだユーリスにユージアは苦笑いをした。

「ユーリス…本当にすまない」

謝ってユージアにユーリスは睨むのをやめた。

「ふぅ、さすが『黒き魔女』と言われるだけあって…こぇ~」

ユーアストが呟いたのをナオレイアは聞いた。




「ねぇユーア、いいかげんに放してくれない?」

「嫌だ」

即答されたナオレイアは黙るしかなかった。

「ナオが言っているのだから早く離しなさい」

「…嫌だ」

「……ほぉ、私の命令でも聞かないというの?」

ユーリスが言った途端に部屋中の空気が黒くなった。

「『黒き魔女』の命令でも無理だね」

ユーアストとユーリスの目が交わった。ユーリスが懐からナイフを取り出しユーアストに向けて投げた。

「ユーリ!?」

ナオレイアは突然のユーリスの行動に驚きを隠せなかった。ユーアストはナオレイアを守るように抱きしめナイフを避けた。ナイフはユーアストを通り過ぎた瞬間に灰になった。

「そこまで~2人とも、いい加減にしないと姫に怖がられてしまうよ?」

「ナオ、ゴメンね?」

ユーアストはナオに謝った。

「大丈夫、ユーア…怪我はない?」

「大丈夫」

そう言って笑ったユーアストにナオレイアは安心した。そしてユーリスを見た、ナオレイアは息を呑んだ。

ユーリスの瞳が普段の青緑色から赤色に変わっていた。ナオレイアとユーリスの目が合った、だがユージアがユーリスの目を手で隠したので一瞬で終わった。

「姫、驚かしてすいません」

「あ、いえ…」

なら良かった、と言ってユージアはユーリスを抱き寄せた。すると黒かった空気が元の空気に戻った。

「落ち着いた?」

「…うん」

ユーリスはナオレイアを見た。その瞳は元の青緑色だった。

「ナオ…ゴメン…怖がらせてしまって…」

「少し驚いたけど…大丈夫、ユーリも大丈夫?」

「うん」

ユーリスは頷いたそしてナオレイアに抱きついた。

「ユーリ?」

ナオレイアはユーリスを撫でながら聞いた。

「もうすぐで、来る…絶対にナオを守るからね?」

「どういう…」

「やはり会っていたのかナオレイア」

意味?と声を掛けようとしていたナオレイアに突如声が響いた。

「お父…様?」

ナオレイアの父、ケンタイロスがそこにいた。

「久しぶりだね、ケンタイロス」

「ユーアスト…」

ユーアストとケンタイロスの目線が交わった。

「もう遅いですよ王、ユーアストはもう決めてしまった」

「なんだと!?」

ケンタイロスはナオレイアを見た。

「お、お父様?」

「ナオ…」

ユーリスはナオレイアから離れた。


「ナオを僕の、破壊神の妃として魔界に招き入れる」

「え!?」

(破壊神の妃!?魔界!?)

ユーアストはナオレイアを抱き寄せた。


「…もう決めたのだな?」

「ああ」

そうか、とケンタイロスは再度ナオレイアを見た。

「ナオレイア、私は反対しないよ。だがお前の気持ちはどうなのだ?」

「私は…ユーアの、破壊神の妃になりたいです」

ケンタイロスは頷いた。

「ユーアスト、娘をよろしくたのむ」

「言われなくても」




ケンタイロスはユーリスを見た。

「ユーリス、お前はどうするのだ?」

「私はワータス家の掟で破断神ユージアの元に継ぎます」

ナオレイアは驚いた。ケンタイロスは頷いた。

長くなりそうなのでここで切ります。

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