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姫と破壊神  作者: 森崎優嘉
第2章 出会い
10/21

2-(4)訪問

やっとアベールが出てきます・・

朝、ナオレイアは目を覚ました。時刻はまだ4時、また寝るのも嫌だと思ったナオレイアは部屋のカーテンを開けた。

(昨日は夢じゃないよね)

ナオレイアは少し明るい空を見ながら思った。


――また明日、この場所で―――


(今日も行ってみよう)

そう心で決めた。








食卓宮では色々な会話をした。

「ナオレイア、今日はサトーレ侯爵の娘、アベール嬢が来る。」

「アベールが来るのですか…分かりました」

何が分かるかというとアベールの話し相手になれという事だった。内心嫌々ながらも頷いた。





「ナオレイア様、お久しぶりでございます」

「久しぶりねアベール」

ナオレイアはアベールと向かい合う様に座り、何を話そうか悩んでいた。しかしそれは必要なかった。

「ナオレイア様、最近は破壊神などという恐ろしい者が出ておりますが…お気をつけくださいね?」

「ええ、注意しておくわ…それにしても、結構目撃されているのね」

「はい、そのようです」

ナオレイアの頭の中にはユーアストが映っていた。彼は大丈夫だろうか、ナオレイアは心配だった。

「…イア様?、ナオレイア様?」

「え?」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫よ、少し考え事をしていただけ」

(大丈夫、だって彼だもん)

ナオレイアは考えるのをやめた。




「それでは、失礼します」

そう言ってアベールは部屋を出て行き、ナオレイアは溜息をついた。

「疲れた~」

「お疲れ様ですナオレイア様」

リアがそう言って紅茶を出した。


ノックが聞こえた。

「ナオレイア様、ユーリス様がいらっしゃいました」

(え?ユーリ??)

「通して」

そしてユーリスが部屋に入ってきた。リアはユーリスにコーヒーを出し、部屋から出た。

「急にどうしたのユーリ?」

「……出てきて良いわよ」

(え?)

「ふはー!ドキドキしたぁ~」

「疲れたー」

ナオレイアはいきなり現れた二人に驚きを隠せなかった。

「ユーア!?ユージアさんも!?」

「昨日ぶりだねナオ~」

「!?」

ナオレイアは抱きついてきたユーアストに体が固まった。

「!…ナオにさわ…ちょっ」

「ユーリス、ユーアストの好きにさせておこう」

ユーリスはユージアに捕まって動けなかった。

「でもナオが」

「大丈夫」

ユージアはユーリスに抱きつき、頭を撫でた。

「むっ」

ユーリスは渋い顔をしていたが少しは落ち着いてきた。



部屋には微妙な空気が漂っていた。

誤字・脱字がありましたらご連絡ください。

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