入院=退屈 *はるかSIDE*
「暇ぁ~~。」
なんで貧血くらいで入院・・・・。
全く・・・・・・
暇だから散歩しにいこーっと。
夏だなあ、ということが実感できる空間。
木々の葉は青く茂り、はるとはまた違った清々しさ。
ふと、木の絵を描いている人が目に入った。
「あのーー。」
「こんにちは。」
「あっ、こんにちは。私、佐々木遼っていいます。
あなたは?」
「僕は、草柳 潤だよ。よろしく^^」
「あの・・・絵、お好きなんですか?」
「・・・絵を描いてるとね、病室での憂鬱が吹き飛ぶんだ。
だから、いつもここであの木を描いてる。」
「そうなんですか。
・・・あ、この点滴、私と同じだ。」
「おっ、じゃあ同じ病気なのかな・・・?」
「何の病気ですか?」
「………………白血病。」
「!!!!!!
…私急性貧血です…」
「そうか、残念、違う病気だったね。」
「……。」
「あっ、残念じゃないか。
ごめん。」
「いいでs「お~~い!!はるか!!!」
「りょーちゃん!!」
「だめじゃないか、病室にいないと。」
「だって…詰まんないんだもん。
あ、こちら、草柳さん。」
「草柳です、よろしくね。」
「…小川遼です。」
「はるかちゃんのお友達かな?」
「彼氏です!!!!!!!!!!」
「ふふふ^^」
「そうか。
じゃあ、また今度ね。」
「はい、さよなら。」
「りょーちゃん。」
「…なに?」
「あのひと、白血病なんだって。」
「!!!!!!!!!!!」
「大変なんだね。」
「……うん。」
その日の夜、私は草柳さんの病室に行った。
ガラガラガラ
「こんばんわ。」
「こんばんわ。」
「詩を持ってきたの。」
「へえ、どれ?」
私が渡したのは、命についての詩だった。
「担任の先生がね、好きだって言っていた詩なんです。」
「そうなんだ。いい詩だ。」
私は、ふと、ある本に目が行った。
「あの…。その本、見せていただけますか?」
「…………はい。」
どしん。
ずっしりとした重みがある本だった。
『医学図鑑』
ペラペラとめくっていくと、
あるページにたどりついた。
?何だろう。
急性貧血 という文字とその病気の説明に、大きくバツがしてある。
そして、違うページの白血病 というところに、「ふざけるな!!!」
と書いてあった。
見た瞬間、私は息をのんだ。
「草柳さん、これって………!!!!!!!!」
「…僕も最初は、急性貧血だろうって言われたんだ。
でもそれは白血病の間違いだった。」
「私は………」
「でも、そうならない場合もあるって言ってたし、
キミがどうなのかは僕はわからない。
ほんとはこの話したくなかったんだ。
ごめんね、はるかちゃん…」
「いいんです…
もう今日は寝ますね。
おやすみなさい。」
「おやすみ…」
私、白血病だったらどうしよう。
そんなことを考えたら、眠れなくなってしまった。




