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【コミカライズ1巻 3月27日発売】【Web版】奈落の底で生活して早三年、当時『白魔道士』だった私は『聖魔女』になっていた  作者: tani
第六章 混血の姫と六妖刀編

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手に入れた新スキルたち

 カジノで遊んだ翌日。

 私は『聖魔女の楽園』にある荒野地帯にいます。私がよく魔術の練習で使っている場所です。

 理由はもちろん、昨日手に入れたスキルを試すため。既にスキルはスキルの書を読んで獲得しています。


 まずはカジノの景品でゲットしたスキルを試しましょう。

 獲得したスキルは『魔力蓄積』と『魔力還元』の二つ。


 先に『魔力蓄積』を使って『崩天魔』と『幻武創』に私の魔力を溜めます。

 結構な魔力を込めていますが、シルファさんが造ってくれた杖ですので、耐え切れず壊れるなんてことはないでしょう。


 ある程度、杖に魔力が溜まったので、両手に持っている杖を離します。


「よし。問題ないですね」

 

 ふわふわと浮く二本の杖。

 当初は『浮遊魔術』で杖を浮かそうと考えていましたが、かつてオルフェノク地下大迷宮でタルトが見つけてくれた『黒白の仮面』がありましたよね。


 あれを取るために使ったスキル『支配者』が、物質等に自分の魔力が関与していれば、自由自在に動かせることを昨日思い出しました。

 ステータス補正の方を主に見てましたし、普段から使ってこなかったので、すっかり忘れていましたよ……。


「次は軽く動かしてみますか」


 手を使わず、頭の中にあるイメージのように。


「よし、いい感じ」


 二本の杖は私の周囲をグルグルと飛行します。

 他にも高速で飛ばしてみたり、魔術を使ってみたり、杖同士を戦わせてみたり、いろいろなことを試していきます。


「だいたいこんなところですかね」 


 試してわかったのは、まず『支配者』の効果で杖を動かしても溜めた魔力は消費されないこと。

 次に魔術は杖が私の手から離れているからといって、威力が落ちたり、消費魔力が多くなったりはせず、いつもと変わらない。

 障壁を展開させ、杖の強度を上げれば、遠隔での強力な物理攻撃も繰り出せるし、杖のみで『魔闘法』も使用可能。 


 何というか、求めていた理想以上のものが手に入ったような気がします。あとは使いこなせるかどうかですね。


 とりあえず『魔力蓄積』の確認は終えて、もう一つスキル──『魔力還元』の方を試します。

 まあ、こっちは『魔力蓄積』と違って、杖に溜めた魔力を私に戻せるかどうかの確認ですから、時間はかからないんですが。


 それで、試してみた結果、問題なく魔力は私の身体に戻ってきましたが、杖に触れてないと魔力は戻せないようです。

 欲を言うと、浮いている状態でも魔力が戻ればよかったですが、これでも十分と言えるでしょう。



 さて。『魔力蓄積』と『魔力還元』は確認できましたし、次は魔術系のスキルを試していきましょう。最初は『変身魔術』をやってみますか。


「【変身(トランス)】」

 

 この『変身魔術』の存在自体は、シャルルフォーグ学院で知っていたので、知識は少しだけあります。

 練習を重ねれば好きな姿になれるみたいですが、私はまだスキルを獲得したばかりで、なりたい姿を明確にイメージしないと上手く変身できないそうです。


 なので、今回はグラをイメージして魔術を発動させました。

 選んだ理由としては、タルトはまずドラゴンですし、バエルやペディストルは男性で、デオンザールに至っては体格が全然違います。

 ですが、グラは同性で体格も私と似ており、変身のイメージが他と比べてしやすかったので選びました。


 発動が終わって自分の両手を見てみると、私の手ではありません。

 鏡を取り出して顔も見てみましたが、そこに写っていたのは、私が知るグラと何一つ変わらない顔。

 私の黒髪青目が翡翠色の髪と緋色の瞳に変わっています。服装もグラが着ているものになっていますね。


「あ、ああ」


 声を出してみましたが、グラの声に変わっています。


「あれ? 師匠がいる」


 初めてにしては文句の付け所がないほど完璧なのでは、と思っていたところにサフィーがやってきました。日課の修行をしに来たのでしょう。

 グラの姿が見当たらないので、先に来たのかもしれません。

 サフィーはグラと一緒に行動することが多いですし、彼女にこの変身が通用するか検証してみましょう。


「バエル様に呼ばれたから、先に行ってって言ってたのに」

「えっと……思ったより早く終わったんですよ」

「そっか。じゃあ早く今日の修行始め──」


 始めようと言おうとしたようですが、サフィーは途中で言葉を止めてトコトコと歩いて私に近付きます。

 そして、クンクンと匂いを嗅いだ後、不思議そうな顔を見せて首を傾げました。


「師匠なのに、リリィ様の匂いがする。なんで~?」


 ふむ。サフィーのおかげで完璧な変身ではないことに気づきました。

 姿は変えられても、匂いまでは変えられないようです。

 そして、サフィーは困惑して気づいていないようですが、おそらく私の魔力を知っている人なら簡単に見破ることが可能でしょう。


「サフィー、どうかしたんですか?」

「えっ!? 師匠が二人いる!?」


 用事を済ませたグラが上空から地上に降りてきます。

 思いもよらない出来事に驚いているサフィー。彼女は私とグラを何度も交互に見てきます。

 グラも自分と同じ姿の人物が目の前にいて多少なりとも困惑するかなと思いましたが、さすがは最上級悪魔と言ったところでしょう。


「私が二人って……確かに姿は同じですが、あっちはリリィ様ですよ? 魔力がリリィ様のものですし」

「あっ! 言われてみれば!」


 やはり魔力でもバレてしまうようですね。

 というか、サフィーは嗅覚が他の子より優れているからであって、普通なら魔力でバレてしまうでしょう。

 この魔術が通用するのは、初見の人限定になりそう。高度な『変身魔術』になれば、どうにかなるかもしれませんが。


 ひとまず検証も終えたことですし、魔術を解くことにします。


「困らせるようなことをしてごめんなさい」

「リリィ様だ! どうやって師匠になれたの?」

「『変身魔術』というスキルを使ったんです」

「面白そう! やってみたい!」

「サフィーは私の従魔ですから私の魔術スキルも使えるはずですよ? ステータスを確認してみたらどうですか?」


 サフィーは自分のステータスを確認して「ほんとだ! ステータスにある!」と喜んでいる様子を見せます。

 そして、自分もやってみたいと言っていたので、サフィーに『変身魔術』について説明し、私と同じように『変身魔術』を使用しました。


「どう? リリィ様になれた?」


 サフィーは私を思い浮かべて変身したようですが──


「うーん、惜しいですね」


 私に変身することはできましたが、残念ながら獣耳や尻尾が残ったままでした。でも、獣人族に変装した私という見方もできますね。

 

「失敗かぁ……」

「サフィーなら練習すれば成功しますよ」


 変身を解いて残念そうにしているサフィーの頭を撫でて慰めます。サフィーは私に撫でられて、すぐに笑顔を見せました。


「そういえばリリィ様。さっきステータスを見た時、『変身魔術』以外にも知らないスキルがあったよ?」

「それも今から確認しようと思っていたんです。よかったら見ていきますか?」

「リリィ様の魔術見たーい!!」

「グラには手伝いをお願いしたいんですけど、いいですか?」

「リリィ様の頼みなら断る理由はありません。リリィ様のお手伝い、精一杯頑張ります!」


 私のために頑張ってくれるのは嬉しいですが、新しい魔術スキルを試すだけで、そこまで気合を入れるほどのことでもないんですよね。


 とりあえず、次の魔術スキルを使ってみましょう。


 次は『罠魔術』ですね。

 これに関しては知識がなかったため、昨日『罠魔術』──というか、ほぼ全ての魔術──を知ってそうなバエルに聞いてきました。


 その話を聞いた上で、試しに『罠魔術』を使ってみます。


「【爆破罠トラップ・エクスプロード】」


 魔術を発動しましたが、辺りは特に何も変わらない様子。

 なるほど。これはかなり使えるかもしれませんが、場所を把握していないと私が自分で置いた罠を踏んでしまう可能性がありますね。


「何も起こらないね。失敗?」

「いいえ、術は発動してますよ。グラ、そこの石をあの岩付近に投げてもらえますか?」

「あそこですね。わかりました」


 グラは落ちていた小石を拾い、狙いを定めて投げると、投げ飛ばされた小石が地面に落ちた瞬間、その場所でドゴーンと強烈な爆発が生じます。

 爆風と土煙が酷いですね……。こうなることを見越して障壁を事前に展開していましたが、ちょっと込めた魔力が多かった気がします。


「うひゃぁ、すごい爆発」

「あそこに罠を置いてたんですね。失礼ながら、私もサフィーと同じく失敗したものだと……」

「『罠魔術』の特徴は、設置した罠の魔力を一切感知できないところでしょう。罠の設置場所は術者である私にしかわからないので、サフィーとグラは場所を把握できなかったわけです」

「……なるほど。そうなると、この魔術は使いどころが限られてきますね」


 さすがはグラ。この魔術のメリットとデメリットをよく理解しているようで。

 サフィーはグラの言葉を聞いて「うーん、うーん」と言いながら考えている様子を見せていましたが──


「もしかして、自分しか場所がわからないせいで、他の人が一緒だと間違って踏んじゃうかもしれないから?」


 すぐに正解を聞かず、自分で考えて答えを導き出す。サフィーも成長しています。


「正解です。罠の魔力が感知できないのは、敵に気づかれないという利点になりますが、同時にサフィーが言ったような欠点も生まれてしまいます。もちろん、それを補う方法もありますが……基本的には一対一、もしくは一人で大勢を相手する時に使う方がよさそうですね」


 一応他の種類も試して『罠魔術』の確認を終了します。

 この次は『反射魔術』ですね。

 とはいっても、これも『罠魔術』と他二つの魔術と同様に魔術の効果は名称で大体は把握できます。

 

「【反射鏡盾(リフレクション)】」


 術を唱えると2メートルほどの大きな鏡が現れます。これに攻撃を当てて反射させるのでしょう。


「私はこの鏡に魔術を撃てばいいですか?」

「はい。ただ、もう少し離れた場所にして……正面から撃ってしまうとそのまま返ってきますから角度も調整しましょう」


 そう言うと、グラは「問題なく避けられますよ?」と返し、私も要らぬ心配だとは思っていますが、万が一のことも考えられます。安全に越したことはないです。


「では、お願いします」


 鏡の位置の調整を終え、グラへ合図。グラは【火炎球(ファイアーボール)】を唱え、炎の球が鏡へ一直線に向かっていきます。


 鏡に直撃すると炎の球は吸い込まれるように消えました。

 そして、すぐに鏡から炎の球が発射されましたが、グラが撃ったものより大きく、威力も上がったように感じます。

 鏡の方に注目してみると、至る所に亀裂が入っていて、一部はボロボロと崩れ始めていました。吸収する前の魔術は、そこまで強力なものではなかったんですが。


「今の現象を見るに、鏡に込められたリリィ様の魔力が、私の魔術を強化した──といったところでしょうか」

「となると、鏡が劣化してしまったのは、鏡の形を維持する魔力を魔術の強化に回したからですかね。威力にもよると思いますが、数回反射させたら完全に壊れそうです」


 しかし、これは『罠魔術』より使いやすいですね。

 対魔術には役に立つ。では、対物理はどうなのか。


 私の推測では同じように反射されると思いますが、確認のためにもう一度『反射魔術』を使って鏡を出します。


 今回はサフィーとグラには頼まず、私自ら検証しましょう。

 もし同じように反射してしまった場合、魔術と違ってダメージが直接身体に返ってくる可能性があるからです。

 というわけで──


「えいっ」


 と、鏡を全力で殴ってみます。

 結果、ちゃんと物理攻撃でもダメージは返ってきました。腕から肩にかけて少しだけビリビリします。


 でも、大したダメージにはなりません。

 私の攻撃力は、どれだけ強くなっても『聖魔女の加護』のマイナス補正によって1のまま。全力で殴ろうと『魔闘法』を使わない私のパンチなんてダメージもろくに与えられないものですから。


 これがサフィーやグラなら大変なことになっていたかもしれませんね。

 物理攻撃に対しては鏡に触れた直後に身体へ直接返ってくるようなので、やはり攻撃力が最も低い私で試して正解でした。

 

「とりあえず『反射魔術』はこの辺で終わりにしましょう」

「あと見覚えがない魔術スキルは──」

「これ! 『古代魔術』ってやつ!」


 私が手に入れた最後の魔術スキル。

 あの店で売り物にならないからと無料で貰った4つ目の魔術スキル──それが『古代魔術』です。


 今よりも遥か昔に使われていたとされる魔術。現代で使える者は、ほとんどいないらしいです。


 実は、昨晩エルトリアさんと魔道具で通話したのですが、800年近く生きているエルトリアさんですら、話には聞いたことあるが、実際に見たことはないとか。今度会ったら是非見せてほしいと頼まれましたよ。


 そんな超がいくら付くかわからないレアもの。売ればとんでもない額になることでしょう。

 店主のおじいさんには『古代魔術』であることを隠してしまったので、申し訳ない気持ちはあります。


 しかし、スキルは使うために存在します。

 世の中には、スキルの書を収集するコレクターがいるようですが、そのような人たちに渡ってしまう可能性があるなら私がスキルを獲得しちゃおうと。


「でも、リリィ様。私は『古代魔術』については噂でしか聞いたことがないですが、『古代魔術』って古代文字が読めないと使えなかったような……」 


 その通り。このスキルは獲得しても、古代文字という今では使われていない文字を理解していなければ使うことは不可能。


 そして、スキルの書に書かれていた文字は全て古代文字。『鑑定』を使っても、結果は古代文字で表示されました。

 店主のおじいさんも『鑑定』はしましたが、文字がわからず、何のスキルかわからないから売り物にならないと判断したと思われます。


 しかし、私が『鑑定』をした結果、使われている文字が古代文字であるとわかったということは、つまり──そういうことです。


「マスターしたとまではいきませんが、ある程度なら古代文字は読めますよ」


 そう答えるとグラは驚いた表情を見せてくれます。


「さ、さすがはリリィ様です!! でも、いつの間に?」

「シャルルフォーグ学院にいた時に、偶然古代文字が書かれた本を見つけて面白そうだなと思ったので、基礎は覚えました。あと、これは関係ないですが、他の種族の言語も勉強して、ある程度は話せるようになったんですよ」

「リリィ様、スゴーイ!!」


 サフィーも目をキラキラと輝かせながら褒めてくれます。

 古代文字は単純に興味本位でしたし、こんな形で活きるとは思ってもいませんでしたが、主としてカッコイイところを見せられたのなら覚えておいてよかったです。

 

「じゃあ次は『古代魔術』を見せてくれるの?」

「そう、ですね。二人も使おうと思う時が来るかもしれませんし、使用の際の注意点を教えるためにも実演しましょうか」


 本当は今日まで使わないでおこうと思っていたんですが、どうしても『古代魔術』が気になって眠れなくて、昨日試しに使ってみたんですよね。


 そして、この『古代魔術』には、とんでもない欠点が存在することがわかったんです。


「では行きますよ。【ペストール】」


 事前に岩壁を作っておき、私が魔術を唱えると特大の風の球が岩壁に向かって発射されます。


 風の球が岩壁に直撃すると、岩壁は爆散。飛び散った破片は魔術の余波で、きめ細やかな砂になってます。


 被害はそれで済みましたが、もしこれが炎の球だったら、先程の強化されたグラの【火炎球(ファイアーボール)】とは比にならないくらいの爆風と土煙が生じ、更には高熱の風が辺り一帯に吹き荒れることでしょう。


「凄まじいですね……」

「ええ。これで初級クラスの魔術なんですから。上級クラスになると、更に凄まじいですよ。気軽に使えるものではないですけどね」

「そ、そうなんですか!?」


 グラが驚くのも無理ありません。

 今撃った魔術は、現代だと上級クラスに分類しても問題ないものです。

 ですが、実際は【火炎球(ファイアーボール)】のような魔術スキルを獲得したばかりでも、すぐに使える初歩的なもの。


 大昔に生きていた人が、このレベルを平気で使っていたと考えると恐ろしいですね……。もしくは、魔術が使える人が限られていたとか。


 使ってみたわかったんですが、この『古代魔術』は、とんでもなく魔力の消費が激しいんです。

 私は所持スキルや魔力量で平気でしたが、一般の方なら何発も使えない代物です。一回使っただけで魔力切れになる人だって普通にいるでしょう。


 だから、私は魔術が使える人が限られていたと考えた。

 まあ、大昔に生きていた人たちの魔力量が現代よりも圧倒的に多かったため、平然と使っていたという可能性も全然考えられるんですけどね。

 

「ねえねえ、リリィ様。どうして『古代魔術』なのに、風属性の魔術が出たの?」

「それはですね、『古代魔術』は現代の魔術スキルと違って、古代文字の言葉の意味を知っていれば、全ての属性が使えるんですよ」


 では、なぜ現代の魔術スキルは『古代魔術』のようなものではなく、属性ごとに分かれているのか。『古代魔術』みたいに一つのスキルで全ての属性が使えたら便利なのに。


 もちろん、私にはわかりません。時代が進むにつれて自然とわかれていったのか、何か意図があってわかれたのか。

 こういう謎はバエルとかエルトリアさんが好きそうですね。解き明かそうと没頭する姿が想像できます。


「へぇ~、『古代魔術』ってすごいね!」

「……あの、リリィ様」 

「はい、なんですか?」


 グラは聞きづらそうな表情をしていましたが、意を決したかのように話し始めました。


「実はその……今朝、食後に少し散歩しようとサフィーと一緒にゴルディームへ行ったんですが、昨夜遠く離れていてもわかるくらい大きな音が海の方から聞こえたという話を耳にしまして」

「………………」

「魔物が出たという話もなくて、一部では魔術によるものではないかと。上級クラスの『古代魔術』を使ったような感じで言ってましたし、もしかしてリリィさ──」

「あっ! いろいろ魔術を試したせいか、少しお腹が空きました! 私はちょっと食堂に行ってくるので、二人は修行頑張ってください! お手伝いありがとうございました!」


 そう言って私は二人から逃げるように荒野地帯を後にします。


 どうして逃げるように二人の元から去ったのか。


 理由は不要でしょう。


 大丈夫。場所はゴルディームからかなり遠かったし、周囲に何もないことは、タルトとバエルと一緒に何度も確認した。

 それに、私が張れる最大かつ強固な結界を、更に二人が重ねて三重になった結界で津波の被害を出ないようにもした。


 でも、何か問題が起きていたら完全に私の責任なので、あとでゴルディームに行って様子を見に行きましょう……。

コミカライズが始まってから一週間が経ちましたが、おかげさまで多くの方がWEB版の方にも来ていただいて、非常に嬉しく思っています。


明日はコミカライズ第1話②が更新されます!

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