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【コミカライズ1巻 3月27日発売】【Web版】奈落の底で生活して早三年、当時『白魔道士』だった私は『聖魔女』になっていた  作者: tani
第五章 幼馴染再会編

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王都シュナーベル

「もうすぐ到着だよ~」


 まだ距離はありますが、前方には聳え立つ外壁。

 あれが王都シュナーベルを外敵から守る壁ですね。

 王都シュナーベルは昔に何度か訪れた記憶があります。まあ、昔と言ったように、記憶が曖昧でほとんど覚えてないものですが。


 そこからもう少し四輪車を走らせ、シュナーベルの入り口付近に到着。

 さすがに乗ったまま入るのは、歩行者にも迷惑がかかるため、徒歩で移動です。

 

「よーし、到着っと!」


 四輪車から降りると、シュナーベルに入ろうと入国審査のために並んでいた人たちから注目されていたことに気づきます。

 まあ、こんな見たこともないものを目にしているのだから無理もないですね。

 アドルたちも降り、マリーが四輪車を【異次元収納箱(アイテムボックス)】にしまっていると、門の方から兵士が二人やってきました。

 

「「おかえりなさいませ、皆さま!!」」


 アドルたちに話しかけているみたいなので、お迎えの挨拶に来た感じですかね。『勇者』になると、こんな風に出迎えてくれるんですね。


「出迎えはいらないって毎回言っているんだが……」

「そういうわけにもいきません。マリー様も長旅ご苦労様です!」

「別に偉くないし、様付けで呼ばれるのってむずがゆいんだよなぁ。それに、実家に帰って戻ってきただけだから、長旅ってわけでもなかったし……」


 アドルたちだけでなく、マリーにもお迎えですか。

 あれですかね。魔力充電式二輪駆動とかを造ったことが関係しているとか。

 今回の四輪車もそうですが、マリーが造ったものが国に利用されないか若干不安ではあります。これはユリウスも心配していましたね。

 私もずっと側で守れるわけではないので、どうにかしないといけない案件かもしれません。

 そんなことを考えていると、兵士と目が合います。


「ところで、こちらは?」

「私のお姉ちゃん。アドルにぃたちの幼馴染でもある」

「なんと! そうでしたか」

「そう。中に入りたいんだけど、いいかな?」

「マリー様やアドル様たちは簡単なチェックだけで構いませんが……」


 兵士の一人がチラッと私を見ます。

 言いたいことはわかりますよ。


「入国審査ですよね。あの列に並べばいいんですよね?」


 マリーたちが簡単なチェックで入れるのは、長期間滞在していて、更に信頼や実績があるから。

 でも、私は違います。

 私はマリーたちと違って初めて来たようなものです。冒険者としてシュナーベルで活躍もしていないため、信頼も実績もありません。

 姉だから、幼馴染だからというのは関係ない。規則は規則ですから。


 マリーたちとは別れて入国審査待ちの列に並ぶ──予定だったのですが、私の隣にはマリーが一緒に並んでいます。


「アドルたちと一緒に行かなくて良かったんですか?」

「そこまで列は長くないからすぐに順番が来ると思うけど、それでもお姉ちゃん、一人だと寂しいかなって。だから一緒に並ぶ」


 姉思いの出来た妹ですね。お姉ちゃんは嬉しいですよ。

 アドルたちは「一緒に並ぶと他の人たちに迷惑になるから」と先に行って待っているみたいです。確かに、簡単なチェックで済むのに5人も並ぶのは周りの迷惑になりますね。


 そこからマリーと話をしながら並ぶこと数分。

 マリーが話し相手になってくれたおかげで暇になることなく、私の番が回ってきます。

 審査の方は身分証の提示など、その他諸々を行った結果、無事に通ることができました。当然と言えば当然ですけどね。


 ここでふと思ったことが。

 アドルたちはオルフェノク地下大迷宮で私を囮にしましたが、その件については審査に引っかからなかったのか。引っかかっていないから、こうして今もシュナーベルへ入れることができるのでしょうけど。

 これもまた例の声が関係しているのでしょうか。それとも、単純に私が死んでいなかったから?


 まあ、深く考えることでもないですね。

 さてさて。私もシュナーベルへ入国できました。

 門を抜けた先にアドルたちもいます。

 ここからどうしようか悩みますね。

 先日聞いたダンジョンは、別に今すぐに行く必要もないですね。逃げるわけでもないですし。

 となると、いつものように街を見て回ることになりそう。ダンジョンについて情報を集めるために、冒険者ギルドを訪れるのもあり。


「リリィ、悪い。リリィが入国審査を受けている間に国王から呼び出しがあって、すぐに行かないといけないんだ。だから──」

「そういうことなら早く行かないと。私のことはいいので行ってください。またあとで合流しましょう」

「なら夕方の6時くらいに冒険者ギルドで集合するのはどうだ? リリィもゆっくり街を見て回りたいだろうし」

「夕方の6時に冒険者ギルドですね。わかりました」


 アドルたちとはここで別れます。みんなと街を見て回ろうと考えていたので少し残念ですが、事情が事情ですので仕方ありません。

 それに、なにも今日だけというわけでもありません。後日みんなでいけばいいだけの話です。


「アドルにぃたちは行っちゃったし、代わりに私が街を案内してあげる!」

「それは助かりますが、マリーは学院に戻らなくていいんですか?」

「大丈夫大丈夫。まだ長期休みで授業はないし、門限までに寮に戻れば問題なし! 戻れなかったとしても、お姉ちゃんがいるからね」

「ならいいんですが」

「それじゃあ、どこから行こうか?」

「その前にちょっと」


 私は念話で従魔たちに呼びかけます。

 マリーと二人で観光するのもいいですが、暇している子たちも連れて観光しようと考えました。人数は多い方が楽しいですし。

 そして、呼びかけに応じてやってきたのは、タルト、サフィー、フォルネの三名です。

 タルトはいつものこと。私が呼びかければ観光のお供をしてくれます。

 サフィーはグラとの修行がちょうど終わったみたいで、これから何しようか考えていたところ、私からの呼びかけがあったので応じたみたい。


「グラは来なかったんですね」

「うん。ししょーはもう少し鍛錬やるって。アモン様に手伝ってもらっているの」


 バエルも研究で手が離せなかったみたいですし、おそらくこの後バラムに勝負を挑まれると思うので、私の付き添いは無理だったのでしょう。

 デオンザールは自分の住処で寝ているはずです。結構遅くまで寝ていることが多いですから。


「それはそうと、フォルネが来るなんて珍しいですね」

「やることなくて暇だったし、たまには、ね。まあ、つまらなかったら戻るけど」

「マリー、シュナーベルで美味しいスイーツ店ってありますか?」

「あるよ! 友達と一緒に行くことも多いし、確か最近新しくできた店もあったような……行ったことなかったし、いつか行こうかなって思っていたけど」

「いいわ。そこから案内しなさい」


 やはりフォルネはスイーツで釣るのが一番です。スイーツを食べさせる代わりに観光に付き合ってもらいましょう。

 それから集合時間までマリーにシュナーベルを案内してもらいながら時間を潰すのでした。

 





 時刻は午後6時前。

 空もすっかりオレンジ色に染まり、あと数時間もしないうちに夜がやってくることでしょう。

 約束の時間が迫っていたので、冒険者ギルドに来ましたが、アドルたちはまだ来ていませんね。


 ちなみにマリーですが、この場にはいません。

 シュナーベルを案内してもらっている時に、マリーが通っている学院も案内してくれました。その時に、偶然居合わせた教師の方から「少し話があるので来てください」と言われて連れていかれたのです。

 マリーとしては、もっと私と一緒にいたかったみたいですが、日頃お世話になっているだろう教師の頼みを、私のせいで断るのは教師の方に申し訳ないですし、遠慮なく連れて行ってくださいと、そこでマリーと別れました。

 まあ、あとでマリーにいろいろ言われることが想像できますが、買い物に付き合うなどして許してもらいましょう。


 と、マリーについてはここまでにして。

 今いる冒険者ギルドには酒場も併設されているので、仕事を終えた多くの冒険者が夜ごはんを食べに来ています。

 少しずつ混み始めていますし、見つけやすい場所に移動しようか考えていたところ──


「リリィ、待たせたか?」


 ちょうどアドルたちがやってきました。


「いえ、それほど待っていませんよ。シュナーベルのギルドの様子も見たかったので、約束の時間より少し早めに来ていただけです」

「そうか。飯は食ったか? まだだったら一緒にどうだ? あの場所で何度もうまいものをご馳走してもらったし、その礼と言ってはあれだが、金は俺が出すから」

「そう言うと思って何も食べていません。お腹ペコペコです」

「じゃあ行くか。酒場の方が空いていればいいが、ちょうど混んでいる時間帯だし、どうかな……」


 アドルたちと一緒に酒場の方へ向かいます。

 そこで、周りの冒険者の視線が集まっていることに気づきます。やはり『勇者』効果なのでしょう。

 若い冒険者は尊敬している目で見ていますし、それ以外もアドルたちを見て、ひそひそと話しています。

 この感じ、久し振りですね。私も少し前はテルフレアで似たような経験をしました。だから、あまり気になりません。

 しかし、中には気になること──そして、聞き捨てならない内容もあるのです。


「おい『勇者』様だぜ。さすがは『勇者』様。たくさんの女を侍らせている!」

「しかも今日は見たことない顔もいるぜ!」

「なあ、一人くらい俺たちの相手をしてくれよ!」


 身なりからして三人組の男性冒険者。

 テーブルを見ると、樽の容器がたくさんありますし、中にはおそらくお酒が入っていたのでしょう。

 酔っぱらいのことなど無視無視。関わるだけ時間の無駄です。クオリアなんてものすごく冷たい目で見ていますし。


「……チッ、無視かよ」

「にしても、羨ましいよなぁ。『勇者』ってだけで、あんなに女が寄ってくるんだぜ? 俺も『勇者』になりたかったぜ」

「それか、同じパーティーに入れたらな。あんなひ弱で、暗くて、運よくパーティーメンバーに入れただけの野郎がいるんだから、俺たちも入れてくれていいのにな。絶対俺たちの方が役に立つぜ!!」

「「「ガッハッハッハ!!」」」


 そう言って大声で笑う男性冒険者たち。

 野郎ということは男性のことを言っている。

 彼らは『勇者』のことを羨ましいと言っていた。つまり、侮辱したのはアドル以外のパーティーにいるもう一人の男性。

 ……ゼペットのことですか。

 男性冒険者たちの話が聞こえた私はアドルたちに何も言わず、彼らのいる席へと向かっていました。


「おっ、なんだ、お前が俺たちの相手を──ッ!!」


 言葉を言い切る前に私は机を強く叩いて黙らせます。


「先程の発言、取り消してください。あなたたちにゼペットの何がわかるんですか? 何も知らないくせに知ったようなことを言わないでください」


 男性は椅子から転げ落ち、怯えた目で私を見ます。

 女だからと舐められないように『覇気』をちょっとだけ使って威圧しましたが、やり過ぎた──いや、こういう人たちの場合だとやり過ぎくらいがちょうどいいですよね。

 

「……リリィ。僕は大丈夫。言いたい奴には言わせておけばいいから。でも、僕のために怒ってくれてありがとう」


 謝罪の言葉を待っていたらゼペットから声をかけられました。

 仕方ありません。本人がこう言っていることですし、威圧するのは止めてあげましょうか。


「はぁ……。ゼペットに感謝してくださいよ」

「テメェ、女だからってあまり調子に──」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ! 俺たちの飯が!」


 その声に反応して私に怯えていた男性が自分たちのテーブルを見ます。

 すると、テーブルの上には真っ黒に焦げた料理たちが。


「な、なんだこれはぁぁ!!」

「楽しいお食事中にお邪魔して申し訳ありませんでした。それでは私たちはこれで」


 ニコリと笑って立ち去ろうとしましたが、そう上手くはいかないようです。


「おい、待て! これ、お前の仕業だろ!」

「さあ? 何のことですか?」

「……もう許さねぇ。覚悟しろよ!」

「おい、何の騒ぎだ?」


 男性冒険者たちが武器を構えようとした時、可愛らしい動物の絵が入ったエプロンをつけたゴリゴリマッチョでスキンヘッドの大柄な男性が来ました。

 大抵の魔物は怖いと思いませんが、この男性はちょっとだけ怖いと感じました……。でも、エプロンは可愛いです。


「──って、またテメェらか。前にも注意したよな。他の客には迷惑かけるなって。忘れたとは言わせねぇぞ、ああ?」


 す、すごい……。『覇気』なしでも威圧感が半端ないです。


「い、いや……。そ、そうだ! こ、この女が料理長の飯を燃やしたんです。ほら、証拠ならここに」


 料理長と呼ばれた男性は炭同然の料理を見ます。

 そして、ギロリと私の方を見ました。


「……これは嬢ちゃんがやったのか?」

「いいえ。私はやっていません」


 これがカリアなら一発で嘘だとバレるでしょう。

 嘘だとバレないように精いっぱい平常心を保ちます。


「テメェら、自分たちがやったからってこの子に罪を擦り付けるんじゃねぇ!」


 どうやら乗り切ったみたいです。

 料理長の怒りの矛先は依然として男性冒険者たちに向いています。


「ち、違……料理長は俺たちよりもそいつを信じるっていうんですか?」

「ったりめぇだ、馬鹿野郎! テメェらは度々問題を起こす常習犯! それに比べたらこっちの嬢ちゃんの方がよっぽど信用できる」

「そ、そんな……」

「いいか、今回で5回目だ。これまでは俺の海より広い寛大な心で許してきたが、次はない。次に問題を起こしたら出禁にするから覚悟しておけ。最悪の場合、ギルマスに言って冒険者ライセンスの剥奪もあり得るからな。それが嫌なら問題を起こすな!」

「は、はいぃぃぃ」


 料理長に言われて逃げるようにこの場を後にしようとする男性冒険者たち。

 しかし、そのうちの二人の頭を料理長ががっしり掴みます。


「どこ行くつもりだ? まだ飯が残っているだろ? まさか俺の作った飯が食えねぇってことじゃないよな?」

「た、食べます! 食べますからぁぁ!」

「そうかそうか。それはよかった。逃げ出すんじゃないかと思ったぜ。せっかくだ、食い終わるまで俺がずっと見ていてやる」


 男性冒険者たちは席に戻り、涙を浮かべながら黒焦げの料理を食べます。

 そして、私と男性冒険者たちが揉めている間に席が空いたとのことなので、ゼペットと一緒にそちらへ向かいます。

 その際、料理長と目が合うとニコリと笑って親指を立てていました。






 まだ少しだけ怒りで興奮が収まっていなかったので、席に座って心を落ち着かせます。


「まあ、ひと悶着あったが、注文でもしようか」

「そうですね」


 各々料理を注文して来るのを待ちます。

 ちょっとだけ気まずい空気になっていましたが、そこはなんとかしてみんなで話題を出し合って空気を変えます。

 ゼペットも「言いたいことは言わせておけばいい」と言って気にしていないみたいだし、大丈夫なのかな?

 注文から少しして頼んだ料理がやってきます。

 持ってきてくれたのは先程の料理長です。


「おまちどう! 『勇者』様ご一行と嬢ちゃんはゆっくりしていってくれ」

「あ、あの……」

「ん、どうした?」

「さっきは嘘を吐きました。あれ、やったの私です。せっかく作った料理を駄目にさせてしまって本当にごめんなさい」


 立って料理長に謝罪すると気にしていないかのように笑いました。


「そんなのは最初からわかっていたさ。あの馬鹿どもが原因で揉め事が起きているって聞いたしな。それに、あの馬鹿どもは俺の飯にあんなことするほど肝が据わっていない」

「じゃあなぜ……」

「言っただろ? あの馬鹿どもは問題を起こす常習犯。説教するにはちょうどいい状況だったからな。利用させてもらった。あそこまでブチ切れたことはないから、あいつらも本当に馬鹿じゃない限りは大人しくなるだろう。あと、あいつらには皿が綺麗になるまで、一欠片も残さず食わせたから廃棄する必要もなくなった。だから、嬢ちゃんが気にすることはねぇぞ」


 そう言ってもらえるこちらも気が楽になります。

 料理長に謝罪した後は料理を楽しみます。冷めてしまっては美味しさも半減ですからね。

 私が頼んだのはビーフシチュー。深いコクもあり、お肉なんかは口の中でほろほろと解けるほど煮込まれていて最高。セットのパンもソースにつけて食べちゃったり。また食べたいと思える一品でした。


「美味しかったぁ……」

「それはよかった。これ、サービスだ。遠慮せずに食ってくれ」


 またまたやってきた料理長。持ってきたのは人数分のアイスとケーキのセットです。

 これもあの三人組と絡んだからなのでしょう。そう考えるとよ──くはないですね。ゼペットが侮辱されたことには変わりないですし。

 

「ありがとうございます」

「おう。ところで『勇者』様ご一行は知っているが、嬢ちゃんも例のダンジョンに挑むのか?」

「はい、そうですよ」

「となると、嬢ちゃんもあの馬鹿どもと同じでダンジョン目的でシュナーベルに来たわけか。そういえばあの馬鹿どももレベル上げと金稼ぎで来たとか言っていたな」

「その言い方は、あの人たちと同類みたいな感じでちょっと嫌です……」

「おっと、悪かった。確かにあんなのと一緒にしてほしくないよな。初めての挑戦なら、説明会を受けなきゃ駄目なんだっけか」

「そうなんですか?」


 料理長に聞いてもいいですが、ここには何度も挑んでいるアドルたちがいるので、彼らに聞いてみます。


「ああ。あとで言おうと思っていたが、あのダンジョンに挑むには説明会とかちょっとしたテストがあるんだ。といっても、説明会はダンジョンのことについてだし、テストも実力を測るだけ。リリィなら心配する必要もないぞ」

「ちなみに、その説明会の日は?」

「明日、王城に併設されている訓練所でやる。これを逃したら二週間後。説明会を受けていないと挑むことすらできないからな」 


 危なかった……。シュナーベルに来るのが、明後日とかだったら二週間近く暇を潰すことになっていましたね。まあ、それならそれでシュナーベルの観光とかしていましたけど。


 でも、説明会が明日ならダンジョンに挑むメンバーを決めないと。

 せっかく人数もいますし、二パーティーあってもいいですね。

 攻略組は私を含めた4人くらい。もう一つは素材集めのパーティーで同じく4人くらいがいいかも。

 攻略組の方は既にメンバーを決めています。私が頼めば喜んでついてきてくれることでしょう。残りのパーティーは『聖魔女の楽園』に戻ってから決めましょう。


 そして、翌日。

 私は王城に併設されている訓練所を訪れます。

次回更新は明後日11月17日(木)の午後8時を予定。

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奈落の底で生活して早三年、当時『白魔道士』だった私は『聖魔女』になっていた4
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