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絶対に認めないから!  作者: 真姫
3章 ルクロン少女編
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私は入学式を体験する!②

 会場に入ると人が沢山居て...なんてことは無く数十人程度だった 30人ぐらいしか居ないけど貴族の世継ぎがこんなに居るって考えたらいい事なのかな 小さな席が沢山並べられていて来た順に座っていた、どうやら私は割と遅い方らしく既に席が三個ほどしか空いてなかった 保護者達は後ろの席で座っているらしく後ろを振り返るとメリーが後ろ側くらいで立っていた なんで座ってないんだろう?、なんて思いながら席に座ると隣の子にすっごい見られた。どうしてだろう?


 「貴女どこの子?」

 「え?」

 「だから、何処の貴族の娘なの?」

 「あー...教えないといけない?...」

 「別に教えなくてもいいけど...見たことないなと思って」

 「引き篭もってたからね?...私はここに居る人誰も見た事無いけどね」

 「じゃあ私とお友達になりましょ!私の名前はルーナ!ルーナ・べスターよ、よろしくね?」

 「私はマルガ...よろしく?」

 「よろしくね...家名は...まぁどうせクラスの自己紹介で分かるものね」

 「げぇ...嫌だなぁ...」

 「家名名乗りたくないって本当に何処の貴族よ...」

 「まぁまぁ...よろしくね?」


 名乗りたくないのは圧倒的にルクロンってついてるからなんだけど...そうだ、自己紹介どうしようかな?名前だけ名乗るのが許されるんだったらそうしたい所だけど


 「ところで知ってる?」

 「何が?」

 「今年のこの学校にね?王族が来るらしいの!」

 「...そ、そう...」

 「私達とってもラッキーよね!王族のお姫様と同じ時期で学校に通えるんだもの、仲良くなりたいなぁ...」

 「そうだね?...う、うん...」

 「どうしたの?そんな歯切れが悪そうにして...もしかして前列に居るのかな...とっても楽しみだわ...」


 どうしよう、そんな噂があるなんて聞いてないんだけど、目の前に居ます~なんて言えないし言ったら言ったでとっても畏まれても困るし...まぁいっか


 「始まるみたいよ」

 「...ふわぁ...」

 「緊張感無いわね...マルガ...ちゃん?」

 「それでもいいよ...」


 式典が始まって偉そうな人がどんどん喋っていく 眠くなるたびにルーナが叩いてくれて正直助かった この子は絶対にいい子だ 仲良くなりたい


               ◆◇◆◇


 このまま式典が続いて偉そうな人が喋ったり校長かな?って人が喋ったりしてこのまま終わるかと思ったら進行の人の言葉で一気に目が覚めてしまった


 「それではルクロン王国国王、ライル様のご挨拶です」

 「ぶっ...」

 「わぁ...国王様よ、最近表舞台に出てきてくれなかったのに...やっぱり娘の晴れ舞台には出てくるのね」

 「..そ、そうだね...」

 「今日入学した子供達はとりあえずおめでとう、そして今日から始まる学校生活だがどうか成人して卒業するまで有意義に過ごしてほしい、勉強するもよし、恋愛するもよし、家の為に色々な事をしてもいい、どうかこの学校で一つ目標を見つけてそれを達成してほしい 以上だ」

 「ありがとうございました~それでは...」

 「よかったわね..これで終わりかしら?」

 「ずっと座ってて疲れた...」

 「最後に生徒を代表して挨拶をして貰います」

 「へぇ...そんなのあるんだ?」

 「それでは...マルガ様、こちらへどうぞ」

 「えっ」

 「えっ」

 

 私とルーナが目を合わせて固まる というかなんで私?...もしかしてメリーが言ってた試練ってこれの事!?いきなり過ぎない?後ろでメリーとママが笑ってる絵が見えるんだけど絶対に仕組んだよね?だからパパがわざわざ挨拶してたんだね!?

 どうしよう、呼ばれてるし進行の人がこっちに来て舞台に連れていこうとしている パパに関してはすっごい目が合ってる 逃げれないね もう諦めちゃおうっか

毎日21時に投稿しています


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