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絶対に認めないから!  作者: 真姫
1章 ルクロン王国編
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私は魔法の練習する!①

 「という訳でマルガちゃん今日からよろしくねぇ」

 「だめですよぉ!」

 「なんでー?」

 「えっ...なんでって...ええと...なんでだ?」

 「はい~、決定ね、一緒のベッドで寝ようね」


 どうしてだろう、この人から貞操の危機の予感がする 初対面の人だからそんなに強く言えない自分が悔しい


 「というか私貴女の名前も分かんないんですけど...」

 「あー...私の名前はドロシーだよ、よろしくね」

 「よろしくお願いします...」

 「今日から魔法の授業を始めたいけど....メリー?庭とかって使えるのかい?」

 「基本的のこの部屋でお願いします、魔法の実技に関しては夕方に行うか早朝に行うことのみ庭の使用を許されてます」

 「私外に出れるの!?」

 「魔法の練習で私とドロシー様が居る時だけですよ?」


 ついに外に出られる!いつか下町とか歩いてみたいな、その時はお小遣いを貰って色んなものを食べ歩きしよう うへへ


 「うーん、ここでか..じゃあ座学と簡単な実践を織り交ぜながらやっていこうか...」

 「分かりました!」

 「じゃあ魔法について何処まで知ってるか聞こうかな..」

 「えーと..属性魔法があることと強さのレベルがあること..それと...うーん...あんまり?」

 「まぁそれぐらい分かっていれば後は簡単だよ、マルガちゃんは魔法で重要な事は何だと思う?」

 「...詠唱とかですか?」

 「魔力量と明確なイメージだね、魔力量が大きければ一個の魔法に込めれる魔力も増える、明確なイメージがあれば少ない魔力量でも強い魔法が撃てるし無詠唱という詠唱を必要としない技術も使える様になる」

 「...魔力量と明確なイメージ...」

 「明確なイメージは人の頭の中だから才能の一つになるけど..イメージは魔法を直接見るとか何かしらのイメージがあるとしやすくなるね」

 「...なるほど..」

 「魔力量は才能もあるけど努力した時間が物を言うから、魔力量は今少なくても卑下することはないよ...」

 「私自分がどれくらい魔力あるのかわからないです!」

 「まぁ普通だね、という訳で魔力量が客観的に分かる魔道具『吸魔石』だよ」

 「吸魔石?..初めて聞いた」

 「これは魔力を吸って貯める事が出来る魔石なんだけどこの石に魔力を込めると色が変わってくるんだよ、その性質を生かしてマルガちゃんが使える分の魔力をここに全部込めちゃおう」

 「...なるほど?それで変わった色が私の大体の魔力量ってことかぁ..」

 「そういうことだね、魔石は魔力を込める前が灰色、その後は白、青、緑、赤、黒って感じで大まかに変わっていくね、例えば青っぽい白なら白と青の真ん中だし真っ赤なら赤レベルって感じだね」

 「先生はどれくらいなんですか!」

 「私は相当前に測った時に真っ黒になってから測ってないなぁ..」

 「それってどれくらい凄いことなんですか?」

 「マルガ様、黒レベルはこのルクロン王国で二人しか居ないですよ、ドロシー様はその一人です」

 「ほへぇ...すごいんだねぇ」


 そんなすごい人が私の先生って事は私はかなり凄くなれるのかなぁ...私頑張る!!


 「じゃあ握って魔力を込めてみようか、魔力の込め方は大丈夫だね」

 「はいっ!」


 吸魔石をにぎにぎしながら息を大きく吐いて吸ってを繰り返す 大丈夫 この一か月魔力量を増やす訓練はしっかりしてきた 大丈夫


 「えいっ!」


 そう掛け声をしながら思いっきり魔力を込めると    吸魔石にヒビが入った 


 「えっ?」

 「おや?...色は..入ってないねぇ..不良品を掴まされたかな?もう一個あるから安心して大丈夫だよ」

 「は、はい...えいっ!」

 

 そういいながら魔力を込めると先ほどと同じようにヒビが入っていった


 「ご、ごめんなさいい!」

 「怒らないから大丈夫だよ、それに原因も分かったしね」

 「そうなんですか?」

 「マルガちゃん?一気に込めすぎだね、ゆっくりゆっくり込めてごらん?」

 「分かりました...ひぃぃ..」


 正直既に二個も魔石を無駄にしてるのでこの後が怖い、怒ってお金請求されたりしないかな 大丈夫かな 

 なんて考え事をしていたら魔石が手元で爆発して砕け散った


 「きゃっ!?」

 「マルガ様!?大丈夫ですか?」

 「いたた、...大丈夫..けがはないと思う」

 「やっぱりね..」

 「何が分かりました?」

 「砕けた魔石を見てごらん?黒色で砕けてるだろ?..つまりマルガちゃんは魔力量が黒のレベルであるわけだ、でもマルガちゃんはそれ以上の魔力量を入れたから砕け散ったって事だね、つまりマルガちゃんのレベルは黒以上測定不能ってわけだ」 

 「なるほど..えっ!?それってドロシー様より魔力量が多いって事ですか?」

 「それにマルガちゃんは一気に入れすぎて2回色が変わる前に砕いたから実質3回黒以上の魔力を込めたわけだ、それで疲れた様子も見せてないから私の3倍以上の魔力があるだろうね」

 「え、えーと?...つまり」

 「マルガちゃんはとっても凄いって事だ、魔力量なら世界一かもね」


 ええええ!?一か月しか練習してないのに一体何があったんだろう....

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― 新着の感想 ―
[一言]  猫耳としっぽを隠さないと部屋を出してもらえない、そして、図書館しかいけない、魔法の練習も室内のみ、両親からその程度しか尊重されない。  なにか、このさき暗そうです。
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