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絶対に認めないから!  作者: 真姫
2章 共和国編
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私はお話を聞く!

 「それじゃあご飯を食べながら話をしましょうか?と言ってもマルガ様にはいいましたがそんな悲しい話とかではなくむしろいい話なので身構えなくても大丈夫ですよ」

 「お腹空いた...」

 「...私もお昼に食べたっきりだからお腹空いた...」

 「話ってなに?ライルからでしょ?」

 「そうですね、来年か再来年でしょうか?ライル様とソフィア様が半月か一か月ほどここに来て休養をするそうです」

 「...んー?パパとママがこっちに来るって事?」

 「そうでございますね、そろそろ休養が欲しいという話をしていてどうやらこちらに来てマルガ様と過ごすとおっしゃってました」

 「一か月国を開けても大丈夫なの?」

 「流石に重要な案件があったら緊急にでも帰る事になるでしょうね」

 「それもそうか...」

 「私からの話はこれくらいですね、そういえばマルガ様も何か相談したいことがあるとおっしゃってませんでした?」

 「えっ?...あー..んー?」

 「私達に相談したい事なんて珍しいね、どうしたの?」

 「...どうしたの?...」

 「...ノアに言われたんだけど...先生にならないかって...どうしようかなーって」

 「先生に?マルガちゃんが?」

 「...出来るの?...教える事と...人前で喋る事...」

 「無理だと思う!」

 「でもマルガ様を荒療治で人前に出せる様には出来ますね」

 「メ、メリー!?なんて恐ろしい事言うの!?」

 「でもマルガ様のその人見知りは早めに治した方がいいですよ?」

 「そ、そうだけど...それはまた今度で...」

 「結局この話はマルガちゃんがやりたいなら応援はするしやりたくないならやらなければいいで終わっちゃう話だね」

 「...それは...そうだけど」

 「...マルガが先生...あり...」


 ミツキが変な事を言っているけどあんまり気にしないでおこう そっか、結局こういう話は私がやりたいならやればいいしやりたくないならやらないで決めていいんだ でもどうなんだろうなぁ 大人になったらやってはみたいかもね 今は正直やりたくないけど


 「話はこれだけ?ならご飯が冷める前に食べるわよ?」

 「分かった、ドロシーはこういう先生みたいな仕事やらないの?」

 「んー、マルガちゃんがもう少し大人になって面倒見なくてもよくなったらやろうかなとは思うわよ」

 「そうなんだ...ドロシーが先生なの面白そうだなぁ...」

 「ふーん?」

 「...早く食べないと...冷めるよ...」

 「そうだった、早く食べないと」


 ご飯を食べたらもう一回寝れるかな? ちゃんと眠れたら明日の朝から魔石を探しに行こうかな? 明日家を出る時にドロシーとかメリーにばれないようしないと行けないし大変だろうけど頑張らないと 皆には依頼が終わった後に説明しようっと


 「...そういえば私も話がある...」

 「ん?どうしたのミツキ?」

 「...ギルドで聞いたんだけど最近共和国の近場に盗賊が居るらしいから気を付けて欲しい...」

 「へぇ..?国の近くに住み着くなんて珍しいわね?」

 「そうなのドロシー?」

 「国の近くに住み着いて討伐隊が組まれたなんて例もあるし...近くに住み着いたら住民が不安がるはずだからすぐに国が動くはずよ」

 「...ふーん?」

 「...まぁ、取りあえず家の外では気をつけて欲しい...特にマルガ...依頼は一人で受けないでね?...」

 「...ぎくっ...」

 「...ん?...」

 「マルガちゃん...せめて顔に出すのはやめよ?」

 「...詳しく話して...みんなの前で話しにくいなら部屋でいいから...」

 「わ、分かった...」

 「えー、ずるいし気になるなー、だったら私も部屋に行こうかな」

 「ドロシー...子供みたいに拗ねないでよ...」

 「取りあえず私も聞こうかな?」

 「...分かった...」


 というわけで部屋で説明会をすることになった といっても明日依頼に行くという事は内緒にしておいて依頼を受けようと思っている事とかどんな依頼の内容かぐらいを教えるだけにしておいた 一人で行くなんて言ったらミツキさんとドロシーどっちも着いてきそうだしね


 「...学校からそんな依頼あったのね...」

 「へぇ、最近吸魔石取れないんだ、私の時そんなに困らなかったけど最近は大変なんだね」

 「と、取りあえず今度その依頼を受けるからね?」

 「...一人で行ったら...だめだからね?」

 「わ、分かった...」

 「...それで、元々部屋で聞こうと思った話に戻る...」

 「そうだね、で!誰が好きな人!?」

 「うげっ...」

 「...はやく話す...」

 「そうそう、早く話して楽になっちゃってよ」

 「...」


 ミツキさんの目が割とガチなんだけど というか人を殺しに行きそうな目をしているんだけど 怖い ど、どうしよう?誤魔化せる気がしない


 「...喋りたくないなら...いい...」

 「え?」

 「...その代わり...明日から覚悟して...」

 「あらあらー、マルガちゃん大変だね」

 「他人事みたいに言わないでよ!」

 「実際に他人事だからね」


 なんかミツキさんに火をつけてしまったみたいだ というか今の発言の中にミツキさんが火をつけるような事あっただろうか? 大丈夫かな?いきなり後ろから刺されたりしないよね? 今のミツキさんならやりかねないくらい怖いんだけど...?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 作者さん、最近の更新もお疲れ様です! 引き続き楽しみにしています〜
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