表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対に認めないから!  作者: 真姫
1章 ルクロン王国編
4/239

私は生まれ変わる!

 ...暗い....でも..明るく見える所がある...向かわないと...


 私は微かに見える暖かい光に向かいだした そこが何かも分からずに


 「...生まれたぞ!女の子だ!」

 「はぁっ..はぁっ...そう..よかったわ....」


 どうやら私は生まれたみたいだ...目が全く見えない..赤子だからなのかな?


 「名前は決めてる?..ライル?...」

 「あぁ、決めてるぞ..落ち着いたらお前に聞かせてやる...だから今は休め」

 「今聞かせて...名前を呼びたいの」


 お父さんらしき人の手に抱かれながら全くぼやけて見えない目で顔を見つめる


 「分かった...マルガ、この子は今日からマルガだ」


   ◆◇◆◇ 


 赤ちゃんライフになって一ヶ月ぐらいが経った 言葉は聞けるし喋れるっぽいが文字として見ると何が書いてあるのか全く分からない なんでなんだろう?女神様補正かな? どうせなら文字まで頑張ってほしかった...!

 この一ヶ月で分かった事が複数個ある 一つは私の家がかなり裕福みたいだ よく部屋にメイドさんが入ってきて私のお世話をしてくれる

 両親がたまにきて私を撫でていったり顔を見たりしているが忙しいのかそれ以上の事が出来ていない だからどっちかって言うとメイドさんの方が顔を見ている ただ私はこの家の長男..じゃなくて長女なので両親にもメイド達にもかなり溺愛されているみたいだ ただたまに視線がおかしい時があるけど何故だろう 


 「マルガ様~、おしめを変えましょうね~」

 「マルガ様?着替えますから大人しくしていてくださいね~」

 「マルガ様、お食事の時間ですよ~、ソフィア様のお乳飲みましょうね」


 こういう感じでどんどんしてくれるの 至れり尽くせりでありがたい 赤ちゃんだからね

 更に分かったのはお父さんの名前は ライル お母さんの名前はソフィアだ 苗字はあるらしいけど聞いたことはない


       ◆◇◆◇


 赤ちゃん生活になって一年が経った 一年経って二つの事が出来るようになった 会話と歩くことだ 会話に関しては正直発声練習しかしていないので会話というより喋ることしか出来ないって感じだ、だから今度母親が来た時にでも喋ってみようと思ってる 歩くことはメイドの前で立ってみることで立つ練習と歩く練習を見てもらった形だ メイドとしては見ていた赤ちゃんが立って歩きだすわけだからドキドキハラハラかもしれない ごめんね?

 という訳で私は今初めての会話をするべく親を待っている途中だ 大体この時間にソフィアが来るのでそれを待っている感じだ

 「...」

 「マルガ様~そろそろソフィア様が来ますよ~」

 「..マルガちゃーん?ママが来たわよ~」


 いつ見ても美人さんだ、金髪の髪が腰まで伸びていて一子を生んだというのに崩れてないスタイル 整った顔に碧眼でかなり綺麗だ この人に娘って事はかなり美人になってるんじゃないか? 期待大


 「あー....まーま?」

 「えっ!?マルガちゃん喋った!?」

 「しゃ、喋りましたね...」

 「..そ..ふぃあ?」

 「ソフィアって言ったわよ!すごいわ!天才よ!」


 親ばかなのかもしれない いきなり流暢に喋ったらびっくりして気絶してしまいそうだけどまだ私にはお母さんの前で立つという使命があるのだ!

 「よい...しょ..」

 「立ったわよ!メリー!マルガが立ったわよ」

 「お、落ち着いてください、立った事は前にも報告したじゃないですか」

 「それでも見るのは初めてよ!きゃー!可愛いわ!」

 「わぷ...」


 持ち上げられて抱きしめられてしまった 取り合えず自然な感じで立てる事と喋れる事を見せる事に成功した 

 お父さんにやっても同じ反応だったと言っておこう

ケモミミ百合成分はまだお待ちください...!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ