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絶対に認めないから!  作者: 真姫
2章 共和国編
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私はお昼ご飯を食べる!

 「次は...リウムと誰にしようかの?」

 「学校長~?そろそろ時間になっちゃいますよ~?」

 「もうそんな時間かの?」

 「確実にもう一戦したら過ぎますね、圧倒的スピードで倒せるかにかかってますが~?」

 「...ふぅむ、じゃあちと早いがもう終わってお昼ご飯にするかの?」

 「集合~じゃあリウムさんが余ってしまったけど時間の都合上しょうがないですね~」

 「私としてはまぁ戦わなくてありがたいです~...あんまり戦闘向けの魔法じゃあないですしね~」

 「リウムさんはどんな魔法を使うんですか?...」

 「私ですか~?私は...まぁ見せましょうか~」


 そういいながらリウムさんは地面に向かって手を掲げると緑色が帯びた魔力を地面に向かって放つとそこから蔦が生えてきた あー..そういう魔法?えっちっち?


 「私は自然魔法と言って色んな植物を生やして操ったり回復魔法を使えたりしますが..自然魔法から生えたと言ってもただの植物なので火で焼かれたらそれだけで終わりなんですよ~、だから私は回復係だと思ってください~」

 「なるほど...回復魔法...使ってみたいなぁ...」

 「マルガちゃんが言うと洒落にならない気がするのでやめてくださいね~」


 私の事をなんだと思っているのだろう、まだ出会って一日経ってないのに...皆ひどい!!


 「はい、次は普通に座学だからご飯食べて鐘がなったら教室に帰ってきてね~、お昼休みにマルガさんを案内してあげてもいいんじゃないかな?」

 「楽しそう!私が案内する!」

 「...私...」

 「面白そう...」

 「私は別に一人でも...」

 「「「だめ」」」

 「ええぇ...」


 どうやら私は一人で学校を回る権利すら無いらしい..悲しいなぁ...皆で回るのも楽しいと思うからそれはそれで楽しみなのが少し(くや)しかったりする ぐぬぬ

 今からお昼ご飯になるらしいけど食堂とかあるのかな?それとも教室で食べるのかなぁ?どっちなんだろう?


 「...取りあえず誘われ待ちで一人で食べようかな...ぐいぐい行ける自信が欲しい...」

 「マルガちゃんって弁当?それとも食堂で食べるの?」

 「..あっ..一応弁当持ってます...!」

 「じゃあ一緒に教室で食べよう!」

 「わ、分かりました!」


 いい感じに誘ってくれたツバキさんありがとう・・・!どうやらぼっちで教室で弁当をもぐもぐする人にはならなくてよさそうだ 安心


 「あれ?でもマルガちゃんこっち来た時何も持ってなかったんじゃない?」

 「...あぁ、私荷物はこっちに入れてるんです」


 そう言って空間魔法で裂け目を作りその中に手を入れ弁当を取り出す ただその様子を見てその場に居た全員が固まってしまった


 「...マルガ...それは何?...」

 「これですか?空間魔法って言うんですけど、とっても便利なんですよね!沢山荷物入りますしこの中に入れて置いたらそのままの状態を保てるんです!」

 「...便利だね...便利すぎて誰かに狙われるくらいには便利だね...」

 「マルガちゃんそれお母さんとか家の人に見せたらだめって言われなかった?」

 「・・・あっ」


 そういえばドロシーがそんな事を言ったような言ってないような...もしかして怒られる奴かな?


 「...や、やばいかも...やば...」

 「大丈夫大丈夫!秘密にするから!だからそんなに怯えないで?」

 「......幸い知ったのは私とツバキだけ...他にもバレなかったら問題無い...」

 「..あ、ありがとうございますぅ...!」

 「取りあえず気を取り直して弁当を食べよっか、食堂に買いに行ったカエデとリウムが帰ってくるはずだから次からは気をつけてね?」

 「...がんばる!...」

 「...不安...」

 「不安だね」

 「なんでぇ!!」


 一回のミスで天然扱いされてるのかそれとも隠し事が出来ないと思われてるのか分からないけど次からはこんなおっちょこちょいなミスはしないから きっと

 すぐに二人が食堂から教室に帰ってきてご飯を食べ始める 今日のお弁当はメリーが作ってくれた簡単なお弁当だ ただお肉か魚を多めにして欲しいって言ったら 「分かりました」 ってとっても笑顔で言ってたのにいざ開いてみたら野菜ばっかで悲しい いつからそんな悪い子になってしまったのだろう


 「マルガちゃん、口開けてー?」

 「ふぇ?...あーん」

 「はいあーん♪」

 「んむ..お肉?」

 「そうそう♪野菜ばっかで可哀想だからあげるよ!」

 「..ありがとぉ..」

 「...かふっ...」

 「なんで他人の笑顔でそんなに死にそうになれるのよ!ミツキ!?」

 

 笑顔になっただけでミツキさんが死にそうになってしまった 抱きついたりしたらどうなるのか試してみたい気持ちが出てきたけど、この年で殺人はちょっとなぁ...

 なんやかんやで弁当を食べ終わってしまって、その後は学校を案内してみてくれるみたいだけど居心地がよくて椅子から立ち上がりたくない


 「..あっ、そういえばデザートあるんだった...」

 「デザート?マルガちゃんの家族は弁当にデザート付けるんだ~」

 「違うよー?ただ持ってきただけだよ?」

 「持ってきた?弁当しか無いんじゃない~?」

 「あっ、マルガすとっ」

 「ここにあるよ~♪」


 私はツバキさんの警告を無視して普通にカエデさんとリウムさんの目の前で空間魔法の裂け目を作ってしまった さっき気を付けると言ったばっかなのにね


 「「...はぁ...」」

 「なにこれ...?」

 「これは..なんですか~?」


 ツバキさんとミツキさんのため息が教室に響いて視線が私に集まってしまった 私はどうやら天然かもしれない

マルガちゃんはただの天然


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