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絶対に認めないから!  作者: 真姫
5章 ホルマ編
238/239

番外編 私の弟子は優秀過ぎる

今回はドロシーの視点を書いてみました

 私の名前はドロシー・クリエテッド 魔族の貴族の一人だ といっても昔から頑張っていた親の貴族位をそのまま貰っただけで内政も領地運営も何もしていないロクデナシ ただ魔法に関しては魔族の中でも中々にうまい方だと思っている 魔力も多く使える魔法も知識もかなり多かった自信がある 自分で言うのもなんだけど魔族の中だったら10本の指には入っていたんじゃないかなぁ だからって天狗にならない様にしていたし努力もしていたつもりだ その日までは才能なんてものは存在しなくて努力でてっぺんを目指せると思っていたんだ あの日弟子を取るまでは...


 あの時は国を離れようと考えて居た時に友人のライルが娘に対して魔法を教えて欲しいと言ってきたのであの時は教える事も大事な事だななんて思ってルクロンに向かった


 最初に出会った印象はとっても可愛い子だなって感じだった 銀髪に赤い瞳 なにより出会って目が合うと目がどんどん輝いていく感じがして可愛いと思った 


 魔法を教えていく内に私は才能というものを感じてしまった 魔力量でも初めて吸魔石にヒビが入るのを見てしまった いったいどんな魔力の量を込めたら吸魔石にヒビが入るんだろう そして魔法のイメージを教えたり魔法について教えていくと簡単に魔法を使える様になっていった 本当は詠唱から教えて魔力の使い方を教えてあげようと思っていたのに気づいたら魔力操作もするする出来る様になっていた 

 本当に凄いと思ったのは古代魔法...知識だけが教えられているけど適正が誰も無い魔法をまるで知っていたかの様に使い始めた時には私だって才能を感じた 教えた魔法は当たり前の様に使うし私が知らない魔法も気づいたら使える様になっているし 古代の知識と思われていた魔法も存在すら怪しいと言われていた妖精魔法も伝説の転移魔法も簡単に使う子だった


 ただあの子は体が弱すぎた 仮に魔法を封じられたら100メートルも走れないぐらいには弱かった ただあの子にとって魔法はもう生活の一部になっているぐらいには染みついていた 歩くにしても物を動かすにしても基本魔法の力だ それでいてあんまりご飯は食べなかった様に感じるから元々弱い体が更に弱くなった感じだ


 そんな子を弟子にルクロンで過ごしている内にノアから学校で先生をしてくれないかと誘われ気づいたら学校の先生をしていた 先生の仕事をしていて一番驚いたのはあの子と他の子どもだと落ち着きが違う事だ あの子はこちらが言った事をちゃんと受け止めて考えてくれたけど普通の子供だとそもそもあそこまで落ち着いていない こうやって子供に魔法を教える仕事について凄い大変だと思った


 こっちが仕事をしている間にあの子は旅に出ていった 王族のあの子が二人で旅をするのはいかがなものかと思ったけどあの子なら大丈夫か


 そうして10年ほど経った頃ぐらいにマルガちゃんが結婚するという報告を聞いて本当に驚いた 相手はよく一緒に居る狐の獣人の子だろうと思ったらその通りだった というか...うん、先を越された まぁ私は仕事しかしてないしそもそも魔族は結婚って概念に対してあんまりだから急いでなかったって理由もあるけど

 ウェディングドレスを着たマルガちゃんはとっても綺麗だった 私から魔法を教わって色々な事を学んで色々な国に行って楽しかっただろうし大変だったと思う それでもマルガちゃんの先生として そして家族の一人としてこう言ってあげよう


 「マルガちゃん、おめでとうね」

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