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絶対に認めないから!  作者: 真姫
2章 共和国編
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私は初めて馬車に乗る!

今回は短めです

ゆっくりと馬車が動き出す 走るよりは遅いけど歩くよりは早いペースだ これが馬車の普通のペースなのかな?


 「おおぉ..わりと揺れるなぁ...」

 「マルガちゃんは乗り物が初めてなんだね?酔わない様気を付けてね?」

 「マルガ様?大丈夫ですか?酔ってないですか?疲れてないですか?」

 「まだ出発したばっかだよ?私はそんなに弱くないよ...」


 皆心配症だなぁ 私は体そんなに弱くないよ 引きこもりだったから体力は全然ないけど 体が弱いわけでもないし 多分 そう信じたいよね


 「ドロシー様、これくらいの揺れがずっと続きますけど大丈夫ですか?」

 「問題ないよ、これくらいなら慣れているからね」

 「『ケルベロス』の皆さんもこれくらいのスピードなら大丈夫ですね?」

 「俺たちも特に問題無いな、なんなら少しスピードを上げても問題ないくらいだ」


 そうしてゆっくりとした時間が流れながら馬車の旅を楽しんでいるとすぐにお昼になった そこでお昼になった辺りで問題が二個発生した 一つはお昼ご飯の問題だ 二日の旅とはいえ馬車での旅なので贅沢なご飯は当然食べれない 冒険者と商人達は補給食で慣れているけどこっち側はそうもいかない そこで役に立つのが私の空間魔法なんだけど そこで二つ目の問題が発生した 私が馬車で酔った それも重症なレベルで


 「うぅ...気持ち悪い...吐く...絶対に吐く」

 「マルガ様...大丈夫ですか?今は馬車が止まってるから落ち着くはずなんですけど」

 「マルガちゃんは体が弱いねー」

 「うぷっ....」


 私がグロッキー状態なので空間魔法は使えない なんなら普通に歩くことも出来ない 体が弱いと言ったな、あれは嘘だ 少なくとも三半規管は絶対に弱い もう少し強い体が欲しかった


 「マルガさんがこれだと正直あんまり進めれないですなぁ..」

 「俺たちとしては一日伸びても問題は無いが・・・ルーカスさんは大丈夫か?」

 「はい、私も問題は無いのですが・・・それよりもマルガさんの体調が気になりますねぇ」


 色んな人に心配をかけながら休んでいる お昼ご飯も結局二人は補給食を食べたらしい ん?私?この状態で食べたら胃袋からリリースしちゃうだけだからね、何も食べてないよ


 「ごめんなさい...」

 「マルガちゃんは悪くないよー、少し気分がよくなったらまた進もうか、流石にこれ以上は休憩出来ないからね」

 「..がんばる...」

 「きつくなったらまた言ってください、休憩は多くても問題は無いですから」


 ゆっくりゆっくりと休憩をはさみながら一日をかけて進んでいく 今日進んだのは予定では半日で進める範囲だった 本当にごめんなさいと言いたい 次からは頑張る 


                  ◆◇◆◇


 「んんぅ....あんまり疲れが取れないなぁ..」

 「あ、マルガちゃん起きたね。寝顔可愛かったよ」

 「......変な事いうな...」

 「マルガ様、ご馳走様です」

 「...メリーまで...」


 朝は弱いのだからそっとしておいて欲しい それに慣れないクッションで寝たのだから余計にあんまりスッキリしない 後二日間これが続くのだから少しでも慣れないと 疲れが溜まると怪我に繋がるからね


 「今日はマルガ様のご要望でダウンしても予定の位置まで進んで欲しいとなりましたがマルガ様本当に大丈夫ですか?」

 「...『ケルベロス』と一緒に外歩いていい?..」

 「早くも心が折れかけてるねぇ..『ケルベロス』がいいなら私たちは別に構わないけど」

 「襲われた時に守りにくくなるから出来るだけ中に居てもらいたいかな、三日目なら歩いても問題は無いはずだから今日は我慢してくれ」

 「...分かった...うぅ」

 「それじゃ行きますよ?本当にきつかった言ってくださいね?」


  私の二日目が始まった 吐かない様にしないとね

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