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絶対に認めないから!  作者: 真姫
2章 共和国編
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私は顔合わせをする!

今回から2章です

お城に背を向けながらゆっくりと歩きだす 私は何処に行くのか正直分かってないけど


 「まずは門まで行こうか」

 「どんな方法で行くの?私まだ教えてもらってない....」

 「まぁまぁ...お楽しみって言ったでしょ?」

 「そうですよマルガ様、お楽しみは取っておきましょう」


 そんな物なのだろうか 私的にはどんな方法で行くのか不安で不安でしょうがないんだけど...


 「ああ..見えてきたね、あれが今回乗る馬車だよ」

 「馬車!?...か、借りてきたの?」

 「それも出来たけど...まぁ今回は商人の馬車に相乗りする形だね、冒険者ギルドって所で護衛の依頼を出してね?そこに商人が相乗りをする代わりに護衛代を安くするって寸法で今回の依頼になったの」

 「なるほど...私馬車って初めてなんだけど」

 「外に出る事すら慣れる前に馬車に乗るなんて珍しいからねぇ、馬にびっくりしたらダメだよ?」

 「...びっくりしないよ」

 

 見えてきた馬車は豪華とは言えないが造りがしっかりしてそうだし、荷台とかも割と大きい造りになっていて荷物が沢山乗っても大丈夫そうだ あれなら長旅にも使えるいい馬車なのかな?


 「大きい...」

 「まぁ私達3人を乗せた上に荷物が乗る馬車ですからね」

 「そう考えると割と普通なのかな」


 少し話しながら馬車に向かって歩いていると傍で馬を撫でながら水を与えてる人が居る ふくよかで....お腹が出ていて全体的に丸い人だ 裕福なのかな?


 「初めましてー、今回依頼したドロシーですー」

 「おお、初めまして、今回馬車で貴方達をお送りする、商人のルーカスです、よろしくお願いします」


 そういいながらルーカスさんは人当りがよさそうな笑顔を浮かべた 営業スマイルって全部人がよさそうに見えるよね この人が営業スマイルをしたのかそれとも女性しか居ないからただの笑顔を浮かべたのかはまだ分からないけど


 「よろしくお願いします、私の名前はメリーです」

 「は、はじめまして...マルガでしゅっ...」


 自己紹介で噛んでしまった 恥ずかしい..ここで対人経験のなさが思いっきり出てしまっている 精進しなければ


 「ははっ、初めまして、では挨拶はこの辺にして依頼の摺り合わせと行きましょうか、えーとドロシーさんでよろしいかな?」

 「うんうん、それで構わないよルーカスさん、こっちの依頼は共和国までの護衛と移動だね」

 「そうですね、私達の依頼は護衛料の掛け持ちと移動時の依頼分の費用ですね」

 「それで特に問題は無いよ」

 「では私が雇った護衛と顔合わせした後に出発しましょうか...おーい!ちょっと来てくれ!」


 ルーカスさんがそう言うと馬車の方で散らばって各々の事をしていた4人のメンバーが集まってきた 4人で足りるのかな?そこらへんはよく分からないから多分大丈夫なんだろう


 「なんだい旦那?何かあったのかい?」

 「こちらが今回護衛として来てくれたパーティー『ケルベロス』のリーダーのカイトだ」

 「初めまして、ドロシーよ」

 「ああ、相乗りして一緒に行く人達か、今回護衛する事になったパーティーのリーダー、カイトだ。よろしく頼む」


 そう言いながらイケメンが綺麗な笑顔を浮かべてきた イケメンシスベシジヒハナイ なんでイケメンが苦手かって言うと前世の私はイケメンが嫌いだったからだ!理由はイケメンだから!


 「.....初めまして、マルガです...」

 「初めまして、メリーと申します」

 「じゃあついでにメンバーを紹介するぜっ まずは無口で見た目がかなり怖いけど子供にやさしいカイル」

 「......うすっ」

 「次に獣人でうちのマスコットのペスだ、うちのパーティーの唯一の魔法使いだな」

 「はーい♪よろしくですー♪」

 「そして最後に偵察から雑用まで何でもこなす、アクタだ」

 「よろしく」


 一気に人が増えて私の対人ゲージがカンストして爆発しかけている 人が沢山..囲まれる?無理無理無理!!


 「マルガちゃんが一気に人が増えてパニックになりかけてるわ、さっさと馬車に乗って移動しましょうか」

 「ええ、そうしましょう、どうやら人が苦手みたいだ」

 「マルガ様...これから大丈夫でしょうか」


 色んな人に心配かけてるみたいだけど私だって囲まれたらこんなに心臓がバクバクするなんて初めて知ったのだ 勘弁してほしい 心臓が痛い...こんなんで学校に行って本当に大丈夫だろうか


 「さっさと馬車に乗っちゃおうね、マルガちゃん乗り物は大丈夫だっけ?」

 「乗ったことない...」

 「そういえばそうだったわ、じゃあ乗ってみようか」


 ドロシーの手を掴みながらゆっくりと荷台に乗ると荷台にはお尻に敷くクッションみたいなのが引いてあった 気がきいてる!


 「じゃあ行きますよー、ドロシーさん、準備は大丈夫ですかー?」

 「大丈夫よー」

 「それじゃあ行きます!『ケルベロス』の皆さんもお願いします!」


 私の二日間の旅が今日始まった!

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