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絶対に認めないから!  作者: 真姫
1章 ルクロン王国編
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私は出国する!

一か月はすぐに立った 私がこの一か月でやった事はそんなに多くない まずは学校に何が必要なのか、何を準備するのか そういうのをしっかりと準備した そして秘密裡にやっていたのはこのお城にあるお菓子とか美味しいご飯とかをこっそり空間魔法に仕舞っては貯めこむ作業をしていた 私の空間魔法は普通の家一つ分くらいの空間がある そこの時間は止まっていて入れたものを入れた時の状態で保存する事が出来る そこに食べ物をため込む作業をしていたのだ! この空間魔法、私が魔法をうまく使えるようになったり魔力量が上がるにつれてどんどん容量が上がるのでもっと努力しなければ・・・!


 「マルガちゃん?明日の朝出発だけど今日は早く寝なさいよ?」

 「.............」

 「寝なさいよ?寝なかったらキスしてヒィヒィ言わせるからね?」

 「いきなり何言うのよドロシー!キスもさせないしヒィヒィも言わないから!」


 いきなりセクハラ発言をされてしまった 私的には確かに女の子とキスをする方が自然だけど 今は女だから男の人とお付き合いするのかぁ.. 嫌な想像をしてしまった 私は女の子の方が好き ってじゃなくて


 「分かったよ..寝ればいいんでしょ寝れば...せっかく魔法の練習夜にやろうと思ってたのに」

 「やりすぎて寝過ごしたら寝たまま運ぶからね~」

 「明日は結局私とドロシーとメリーだけで共和国に行くの?」

 「そうだよ、ルクロンを南にまっすぐ行って魔の森との中間にあるからね、3人で行っても問題ないっていう判断だよ」

 「護衛とか使わないの?...」

 「それは明日になってからのお楽しみかな?」


 そうなのだ ママに聞いてもパパに聞いてもメリーに聞いても当日にどんな方法で行くのとかそういう具体的な話は教えてくれないのだ 特に秘密にする事もないし教えてくれてもいいじゃんって思ってるんだけど・・・


 「夜ご飯までは自由だからね、マルガちゃんは何をするのかな?」

 「取り合えず魔法の練習ー」

 「部屋の中でかい?土でも水でも汚れそうだけど...」

 「あー...内緒」

 「そうかそうか先生に内緒か♪じゃあ体に直接聞いてあげよう♪」


 そう言ってドロシーが手をわきわきと動かしながら私に近寄ってくる ドロシーって実はレズの気があるのかな? というか


 「ち、近寄るな!変態!ロリコン!」

 「うへっへっへ、マルガちゃんこっちでいい事するか何していたか吐くかどっちか選んぶんだー」

 「分かった!..ぐぅ..氷魔法を使っていたのよ..」

 「氷魔法?なんだい?それは..」

 「水を魔力操作で冷やして凍らしてから形を作るの..これだったらよほど大きく作らない限り解除しても簡単に処理出来るから」

 「なるほどねぇ..なんで隠そうとしたの?」

 「...教えてもらってない魔法だから、使えたら変かなと思って」

 「ふんふん、マルガちゃん?隠していた事は怒らないけどちゃんと教える人と使う時を選ぶんだよ?珍しい能力を使えるとばれた時は面倒な事になるからね、秘密じゃなくてもう少し言い訳が上手になったらいいかもね」

 「....がんばる」

 「じゃあマルガちゃんは魔力操作は割と出来ているのかな?」

 「小さい人形なら作れるようになった!」

 「それは凄いねぇ..マルガちゃんに越されるのも近いかもねぇ」


 なんやかんやで夜ご飯の時間になった 家族全員で食べれる最後の食事かもしれない 卒業したら帰ってくると思うけど 子供の時期に食べる最後の家族でも食事にはなると思う 少ししんみりしそう


 「マルガちゃん今日は私の膝の上で食べない?」

 「遠慮しておくよ、ママ」

 「今日はパパに甘えてくれるんだろ~?」

 「今日のご飯はなーに?」

 「最近マルガちゃんが冷たくなってきたわ..これが親離れなのね..」

 「全然甘えてくれないんだが?..ソフィアはよく寝るんだろう?」

 「これがお母さん特権ね!」


 両親で私がどんなに甘えたかマウントを取りに来ている 私としては暇になったと言っても結局仕事しているパパよりいつでも居るママの方に行ってしまうのはしょうがないと思うんだよね うん


 「マルガも明日には行ってしまうのかー、早いなぁ」

 「でもマルガちゃんに会いに行くんでしょう?ライル」

 「当たり前だろ!一週間に一回は行ってやる!」

 「せめて一ヶ月にしてよ...恥ずかしいよ」

 「はい、マルガちゃんあーん」

 「んむっ..」


 こうして甘い時間を過ごしていると時間が過ぎるのがとても早く感じる 食事の時間があっという間だった すぐに眠る時間になった どうしよう


 「....一人で寝るの嫌だなぁ...よし」


 枕を抱きしめて向かうはソフィアとライルの部屋 今日くらいは二人と一緒に寝ても許されるよね?


 「..ママ?パパ?一緒に寝てもいい?」

 「まぁ!勿論よ!」

 「最後に娘がデレてくれた...!」


 家族と一緒に寝ると熟睡出来る事が分かった 最後に分かってしまうともうちょっと居たいとか思ってしまうけど明日から頑張らないと


             ◆◇◆◇


 「....朝が来てしまった...おやすみ」

 「マルガ様?準備しますからね?」


 メリーが私だけ抱っこしてそのまま自分の部屋に連れ戻された あー、暖かい布団が...


 「んぬ...ふにゃぁぁぁぁ...」

 「マルガ様、共和国に行ったらお風呂とか身支度は自分でするんですよ?今日までですからね?私がしてあげるのは」

 「...一緒に行くのに?」

 「自立する準備です、自分の事は自分でやらないと」

 「嫌だなぁ..」


 メリーに髪を整えて貰いながら着替える 二日ほど馬車に乗るらしいのでフリフリが沢山付いたドレスは着れない だから動きやすい短パンと簡単な洋服を着ている


 「今日から猫耳隠さなくてもいいの?」

 「共和国に行くまではトラブルになる可能性が無くも無いので帽子を被っておきましょうか、共和国からは問題ないですからね」

 

 全ての身支度を終えて外に出ると既にドロシーが待っていた


 「お、準備は終わったかい?短パンもいいね、思わず舐めちゃいそう」

 「ドロシーはこのままお城で待機ね」

 「ひどい!」


 私が生まれて3年過ごした国から出るとなると少し感慨深い物もあるけど...共和国も楽しみだなぁ...! 

これでルクロン王国編は終わりです!

次回から共和国編!!

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