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絶対に認めないから!  作者: 真姫
4章 グリード編
152/239

私は連絡をする!

 二つ目の村が見えてきた...今度はどんな村だろう 特産品とかあるのかな...美味しい食べ物だったらいいなぁ...


 「...マルガ...警戒して...煙が複数昇ってる...」

 「えっ...わ、分かった...」

 「何かあったのかしら...ただの野焼きだったらいいんだけどね」

 「...マルガは探知魔法で生き物を探しておいて...もし盗賊ならまだ近くにいる可能性もあるから...」


             ◆◇◆◇


 「...ひどい...マルガ?探知魔法に引っかかる生き物はある?...」

 「...何も無い...」

 「...そう...って事は生存者もゼロって事ね...」

 「ひどいわね、一つの村を壊滅させたって事はそれなりの目的があったかもね、食料だったり奴隷だったり」

 「...とりあえず村の中身を見てみましょう...死体が沢山あったら虐殺だし一個も無かったら奴隷商人行きだし...見てみないと分からないから...」


 煙が上がってるって事はまだ最近だと思うんだけどどうなんだろう...見てみないと分からないけど、奴隷だったらまだ村の人は生きている可能性があるからいいんだけど、正直望み薄かもしれない


 「...ミツキ?そっちはどうだった?...」

 「...見ない方がいいよ...見ていて気分がいい物じゃないから...」

 「って事は...?」

 「どうやらこの村を襲ったグループの目的は食料とか物資の方だったみたいだね」

 「リーア...」

 「...こんな事をしたら異常に気付いたルクロンから騎士隊が派遣されるに決まっている...何も考えてない?...」

 「とりあえず...どうする?」

 「...私達に出来る事は無いから...大人しく次の村に行こう...この村の話もして警戒して貰おう...」

 「うん、分かった...」


 こういう事もあるんだ...正直珍しいと思うけどこうやって人の死に触れるとまた考えてしまうなぁ...切り替えないといけないけどだめだなぁ...次の村が無事だといいけど...こういう状態なら情報収集もままならないからね


        ◆◇◆◇


 「...マルガ、大丈夫?...」

 「え?大丈夫だよ?」

 「...そう...次の村まではどれくらいかかりそう?...」

 「えーと...多分三日ぐらいかかると思う...その村を抜けた後に魔の森に行くから次の村で情報収集したいかも!」

 「...分かった...だったら少しいそごっか...マルガ?後で手紙を作るからライル様に送ってもらってもいい?...」

 「え?大丈夫だけど...もしかしてさっきの村の事を?」

 「...そう、一応早めに知らせておいた方がいいから...」


 なるほど、確かに私の魔法を使って送り届ければ殆ど新しくて新品の情報をすぐに渡す事が出来る...考えた事も無かった

 パパはどんな返事を出すんだろう?...というか返事を受け取れないのが欠点だね、私から一方通行でしか送れないから


       ◆◇◆◇


 「はぁ...疲れた...やっぱり素直に馬車借りればよかったかなぁ...」

 「...まぁ次...グリードで借りるか買えたら...」

 「最初から借りておけばよかったのにねぇ」


 初めてだから歩きたかったんだししょうがないじゃないか、まぁこうやって歩いた事で歩く事はつらいって事が分かったしね!

毎日21時に投稿しています


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