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絶対に認めないから!  作者: 真姫
3章 ルクロン少女編
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私はお仕事をする!③

 こういう時間が好きだ、本を読みながら紅茶を飲みまったりとする、こういう時間に私は幸せを感じる


 「...ふぅ...」

 「ま、マルガ様...そろそろお昼になりますよ?」

 「え?もうそんな時間?」

 「はい...マルガ様図書館に入ってからずっと本を読んでいたんですよ?もしかして読書が好きなんですか?」

 「んー...そうだね、読書は好きだよ」

 「マルガ様が本を読みながら紅茶を飲んでる姿がとっても絵になって...見とれていました」

 「お世辞をありがとう、私は講堂に向かえばいい?場所は分からないけど」

 「お世辞じゃないですよ!...そうですね、今から案内するので一緒に来てください」


 お世辞じゃないとしたら一体どういう意図があって私の事を褒めるというのだろうか...まぁこうやって微妙な空気になってよく分からない時は微笑んどけばいいってママが言ってたし取りあえず笑顔を見せておこう


 「...!...どうしたんですかいきなり笑みを浮かべて...」

 「いや..なんとなく...」

 「ここが講堂です、横の控えで待っていてください」

 「分かったわ...」


 落ち着いていこう、私は今からお礼を言われるだけ...お礼を言われて話を聞いておけば終わる...ただその間モフモフを眺めて無心に...無心に居ればいいんだ

 ちょっと待っているだけで外がガヤガヤしはじめた、今ってお昼時だから弁当の前か後ぐらいにお礼を言われると思ったけど思ったより多いのかな?ちょっと不安になってきたかも...無心無心...


 「マルガ様?そろそろ大丈夫ですか?」

 「うん、大丈夫だよ?なんか多くない?」

 「え?全然ですよ!まだ外にも居るので!」

 「...お昼で終わるかな...」

 「終わらないかもしれないです...大丈夫ですか?」

 「まぁここまで来たしやるよ」


 外に出ると一気にシンと静かになって皆が私の事を見ている、もしかして交流会に来ていた獣人の大半が来ている?それだとしたらこんなに人が多いのも納得だけど、むしろ皆が私に感謝しているんだって感じだ

 でも私がミルちゃんと戦っているを皆が見ている訳だからまぁ私にお礼を言いたくなるのかな?そんな深い事考えていたつもり無いんだけどな...


 「...ん...取りあえず..一人ずつ?」

 「ではまず私から...」

 「あ...ソウナちゃんからなんだ...」

 「はい...あの時私を...私達を助けてくれてありがとうございました...!本当に...!」

 「そんな大げさに...」

 「いいえ...私にとっては命の恩人です...!私に出来る事なら何でも言ってください!力になりますから!」

 「ソウナちゃん...国のお姫様がなんでもなんて言ったらだめだと思うよ?」


 まぁ命の恩人か...まぁあんなテロリストもどきに捕まったら命の保証が本当に保証されるかも怪しかったし命の恩人なのだろう

 それにしてもミツキの妹だから似ているのは当然なんだけどソウナちゃんが涙を貯めながら私の手を握ると少しドキドキしてしまう...うん、これは不可抗力ってやつ、ミツキに似ているのが悪い、何も悪くないんだけど


 「これが...今からこの列の分続くって解釈でいいのかな..ソウナちゃん?」

 「ぐすっ...そうですね...大丈夫ですか?」

 「...任せて?」


 もし私が今引き攣っている笑顔じゃないのなら自分で褒める事ぐらい許して欲しい、今日は観光無理だろうな

毎日21時に投稿しています


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