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絶対に認めないから!  作者: 真姫
3章 ルクロン少女編
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私は舞台で挨拶をする!②

 「最初の挨拶はルクロン代表、マルガ・ルクロンによる挨拶です、よろしくお願いします」


 司会の人がそう告げると私は壇上に上がりマイクの様な物の前に立つ、うわぁ...流石に二校にもなると突き刺さる視線が多いなぁ...

 まぁやる事は入学式と変わらない、ただ人前に立って喋る、私が嫌いな事の一つを今からやるだけ...やるだけなんだけどやっぱり少し緊張しちゃうなぁ、縮こまる訳じゃないけど少し心臓がバクバク言っちゃう よし、頑張るか


 「初めましての方は初めまして、マルガ・ルクロンです、えー...今日は交流会当日なんですが...頑張りたいですね、私はあんまりやる気がありません、何故なら人と喋る事が恐ろしい程苦手だからです」


 これを言ったら大抵の人が笑い出した、まぁそりゃそうだよね、壇上に立ったお姫様が乗り気じゃなくて人と喋る事を苦手とかいうんだもん 私でも笑ってしまうかもしれない


 「ですが今日は難しい事は考えずに楽しみましょう、食事も沢山あります、飲み物も沢山あります、気になった子、面白そうな子、自分が関わりたい、興味を持った子とどんどん喋っていきましょう、以上で私の挨拶を終わります」


 最初は複数の拍手だったがそれがどんどん連鎖的に反応していってどんどん大きい拍手になっていった こんな下手くそな挨拶でも拍手を貰えるって思うと気が楽になるよね まぁこれから挨拶なんて引き受ける気は無いんだけどまたどっかで挨拶する事になるんだろうなぁ...人前に立ちたくない


 「マルガ様、ありがとうございました。そして次はベスティア代表チナツによる挨拶になります、よろしくお願いします」


 そして次はチナツさんによる挨拶だ、一体どんな挨拶というか喋り方で私達に語り掛けるんだろう 勉強になる事もあるだろうし私も舞台の脇で見つめる そんなことをしていたらチナツさんと目があった瞬間にクスリと笑われてしまった あの人ミツキと顔がすっごい似ているから目が合うとドキドキしちゃうんだよな ミツキと血が繋がっている気がするんだよなぁ...狐だし、顔似てるし


 「ルクロンの学校の皆さま初めまして、ベスティア代表のチナツです、といっても既にマルガ様が挨拶をしたので私も簡単な挨拶だけして終わりたいと思います、この交流会ですがルクロン側とベスティア側の殆ど初めての交流です、あんまりハメを外したりしてやらかさない様にしましょう、また不当な差別などもおやめくださいね?お互いに尊重すべき生き物です、私はここに居る皆さんを応援しています、この交流会で沢山のお友達を作りましょうね」


 なんだろう、最初は釘をさす様な言い方だったけど最後は結局応援する体で友達を沢山作りましょうって言ってるしこれがちょっとややこしい飴と鞭なんだろうか...これはちょっと真似出来るかもしれない 一回厳しそうな口調で言った後に次に優しく応援する 今度があるか知らないけど出来たら真似してみようかな

 これは分かりやすく拍手が起こった やっぱり年期には勝てないらしい、ルクロン側も大人の言葉だとちゃんと聞いて受け止めるらしい 早く私も大人になりたいな でも大人になったら色んな責任が発生するからやっぱり子供のままでいいや

毎日21時に投稿しています


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