1 なんか不気味
朝目覚めたら視界がやけにボヤけて見えた。身体の自由も効かないし、夢?って思ったけど、やけにリアルだ。
てか立てないし、言葉も全然でない。頑張っても
「あぁ、あーーう…あああ」
ぐらいしか出ない。
え?なんの病気?酒の飲み過ぎ?
あ、てかやばい!出勤せねば遅刻やないか!
って思ったところでようやく気がついた。
…ここどこやねん?
…
……
………
さすがに少し焦ってきた。誘拐?この歳で?笑
…いやいやいや、え、でもまさか…?
その時部屋に誰か入ってきた。
間違いなく誰かに監禁されてることを確信した。
1人暮らして間違いなく鍵はかけて寝たはずだし
平日に朝早く訪ねてくる予定もない。
身体の自由が効かないのは拘束されてるからだ!
まさか外国の人とかに捕まって売られる…?
…あ、間違いない、外人だ…しかも若い男だ
間違いない…これは拉致られたとる
…ヤバイ、逃げなきゃ、逃げなきゃ
そう思った時
俺のことをいとも簡単に抱き上げるではないか!?
「なんだこいつわ!?」同じぐらいの歳で体も細いのにどんな怪力だよ!
恐怖でしかない。込み上げてきた感情に高ぶって声が出てきた。…だめだ抑えきれない。
絶対うるさくしたら殴られるやつだ。殴られるのは嫌だ、だけど…無理だ…!
「おぎゃゃゃゃゃゃぁんん、、あ、あぁぁぎゃゃや」
…え?
その時、初めて俺が赤ん坊になってることに気がついた。
そしてそこで俺は目が覚めた。