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名無しとカレンな転生デスペラードを  作者: 芝森 蛍
可憐な誓詞と憂愁の暁鐘
78/84

プロローグ

 彼の目を借りて見る外の世界。干渉のできない、わたしの未来の世界。

 そんな世界に、また一つ、花が咲く。

 これまで何度も見てきた、鮮やかで、妖艶なほどの────紅の花弁。

 歴史を彩ってきたその命の欠片が、また一つ無情に舞う。

 気付けばすぐ傍に彼がいた。


「これでよかったのか?」


 問いに答えは返らない。ただ、握った剣には、結果の証が纏わりつき、足元に雫として垂れていた。


「本当にこれが、望みだったのか?」


 わたしであったならば、或いは……。

 そう考えて目を閉じる。

 代わりの涙が、そこにいる少女の瞳から零れた。

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