アクトチューン
刺し違え、理想のその先を交わし合う。
その中に垣間見る彼と彼女の心の形に、懐かしさを覚えたのは何故だろうかと問うて。
直ぐにそれが忘れかけていた過去の記憶だと納得した。
互いを対等だと思い合い。限りを尽くして己に挑む。
戦いは何時だって自分とばかり。その先に、酷く傲慢な独り善がりを押し付ける。
まるでそれは悪態を吐き出して誰かの思いを挫き満足する様な……そんな自己満足。
だからこそよく似ていて、だからこそ反発してしまう事に、嬉しくなる。
自分に問い続けるのに、それを肯定するのは目の前の何か。自分ではない、誰か。
そのことが無性に誇らしく、心が奮える。
それ故に、足りないことが惜しいと悔いて。
この程度かと落胆し、感情を現実へと変えた。
────だってミノは──私のたった一人だから
脳裏に浮かんだあの言葉。真実であり、まやかしだ。
期待をしていたのに。求めていたのに。
彼と彼女はそこに至らなかった。ここに辿り着かなかった。
そのことが、悲しくて。
けれども答えは変わらないまま、無慈悲な結果だけがそこに残る。
繋がりが、途切れる。
これでもまだ、君は気付くことがないのだろうか?




