表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名無しとカレンな転生デスペラードを  作者: 芝森 蛍
公国の無窮書架にて
42/84

アクトチューン

「その話本当?」

「えぇ。今回もまた、皇帝陛下からの勅命(ちょくめい)です。引き受けてもらえますか?」

「報酬は弾んでよ?」

「では成功報酬はぼくの方で交渉をしておきましょう」

「ん、お願い」


 一介の旅人には分不相応な好待遇へ浸っていた所に来た依頼。今度のそれは、対象の捕縛らしい。

 生け捕りが絶対条件。相手が相手故にあたしに話が回ってきた、と言うことだろう。

 まぁ話を聞いた時点で引き受ける事は確定していたから別にいい。……と、そこで一つ思いつく。


「あ、そうだ。もしよかったら拘束後の身柄はあたしが貰っていい?」

「……持ち逃げだけはしないでくださるとありがたいのですが」

「しないって。色々話をしたいだけだから」

「それでしたら、恐らくは」

「はいはい。よろしくねっ」


 これは俄然(がぜん)やる気が出てきた。お酒も進むってものだっ!


『酔い潰れるなよ?』

『こんなに楽しそうな話、飲まないでいられるかっ』


 相棒の声に答えれば、彼は呆れたように沈黙を返すだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ