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お父様、教えてくださいませ?

毎日朝6時に投稿できるといいなぁーと思っております。

本日はお父様が帰っていらしたので、夕食をともにしながら学校のことをお話しておりますの。

「というわけで、卒業制作として戦車の試作をしてみようと思っておりますの」

「ずいぶんと難しいことを考えているんだねユーディは…」

「そこで、他国の戦車についても教えていただきたいのですわ」

「わかっていることは教えよう。この辺りは各国の機密事項でもあるからあまり詳しい情報がないものもあるがな」


父が教えてくれたのは大きく二つの流れででした。

1.騎兵の代わりとなる巡航戦車と前大戦時と同じ役割を持つ歩兵戦車を生産する

2.二人乗り程度の小型軽量な歩兵支援戦車…豆戦車を生産する


「我が国は防衛が基本だ。また国家規模からいって大国がやるような2種類の戦車を保有することは難しいだろう」

「私もそう思います。それにしても、豆戦車?ですか」

「あぁ安いコストで製造できて、歩兵の持つ銃器から身をまもれる程度の戦車だ。

 そして、敵歩兵を薙ぎ払える機銃を装備している」

「つまり、対歩兵用の兵器なのですね」

「そうだな…戦車は重砲で十分に倒せる。我が国も含め”対戦車砲”を開発中だ。

 私もその設計にかかわっている」

「ということは、ファンブリークと共同ですの?」

「そうだ、今の世界のトレンド的には45㎜砲以上が主流だ。

 前回の戦争では20mmでも十分対処できたようだが、各国撃破されない戦車を開発しているようだからな」

つまり、対戦車砲を搭載した戦車が開発できれば敵の戦車を撃破できる戦車が作れるというわけですわね?

あれ?でも本には76㎜や85㎜なんて数字も出ておりましたわよね?45mm程度で事足りるのでしょうか?

「お父様、今陸軍に70㎜を超える砲は無いんですの?」

「陸軍にはないな…海軍なら88㎜や127㎜があるが、あれは軍艦の主砲用だぞ?」

「そうなのですね…」


我が国は王立国家との間に海峡があり、少なからず海軍力を持っております。

ただ、大航海時代には強力な海軍を保有しておりましたが、今では駆逐艦が20隻程度の海軍力しかありません。

主な任務は輸送護衛と国境警備ですわね…

前大戦時、帝国は潜水艦による無制限攻撃を行ったことがあり、その対抗手段として駆逐艦が多く作られました。

我が国に戦艦はありません。

駆逐艦以外は巡洋艦が1隻ある程度、各国から見ればその武装から軽巡洋艦と呼ばれるクラスですわね。

前大戦において、中立を宣言する代わりにほとんどの植民地を手放した関係から海軍力がほとんど不要になってしまったためこのような状態です。

王立国家がド級戦艦を建造したときは、我が国も!となったそうですが、大国がド級戦艦をバンバン作り始めたため、対抗していると国家が破綻するということで、手を出さなかったそうです。

艦隊決戦思想など我が国にはありません。あくまでも国土防衛海軍のため、基本は機雷などによる海上封鎖と、唯一残っている新大陸植民地からの物流確保のための物ですわね。

噂では潜水艦をそれなりに保有しているという話も聞いておりますが…機密性が高くいったい何隻いるのか不明です。


「お父様、色々お話しくださりありがとうございます」

「ユーディの卒業制作は私も興味深いよ。

 戦車をもって戦車を倒す…か、私も陸軍本部の連中にこのことを話してみよう。

 何か困ったことがあれば言いなさい。可能な限り力になろう」

「そうさせていただきますわお父様」

私達の戦車開発に父も興味を持ってくれたようで大変助かりますわ。

完成したら父に売り込みをかけませんとね。

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