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”元”悪役令嬢達による戦車開発史  作者: シャチ


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22/26

揺れ動く世界情勢

忙しく全く更新できません。

短いですがそろそろアレです。

帝国は領土拡大を画策し、周辺国にたいして人種的同化を名目に併合を繰り返しておりまして、我が国でも大変警戒している状態です。


「してローザ様、帝国の4号戦車の情報は本当ですの?」

「開発が難航しているようですわ。

 ユーディー戦車恐れるに足らずと帝国上層部は思っているようですのよ」

「つまり、ハッタリだと思われている?」

「数が少ないですから、脅威にならないと思われているようです。

 なんなら兵員輸送車のほうが結果的に台数が多いですからね」


そうなのです。

Mk-1戦車は既に軍に100両納車され第一線で活躍しておりますが、数は多くありません。

むしろ車体を流用した各種兵器のほうが多いぐらいで、特に戦車に追従する兵員輸送車のほうが数が多い有様です。

都市部に配置されている対空砲も、8.8cm砲だけでなく、20mm機関砲を4門も搭載した型なども配備され、普段は隠されている状態なのです。


「このまま開発が難航してほしいですわね…」

「そういえば、こないだ車体を使って固定式の12.7cm砲を搭載した突撃砲が配備されたそうですわね?」

「ユーディー突撃砲…だそうよ」

「もう我が国で陸戦兵器と言えば”ユーディー様”ですわね」

「はぁ何でこんなことになったのかしら」


何でかわかりませんが、我が国軍の機甲師団は兵器に私の名前を使いたがるのです。

絶対裏でお父様が糸を引いているに違いありません。

そろそろ背中にお気を付け下さいまし…


「ローザ様、併合された旧連合王国周辺はどんな状態ですの?」

「あまり良い状態とは言えないようですわね…帝国系企業が優遇され、人種による差別も起こっているようですわ」

「王立国家と共和国も非難声明は出せども沈黙ですか…」

ローザ様とお茶をしているさなか、部屋のドアがノックされます。


「お嬢様よろしいでしょうか?」

「どうかなさいましたの?」

許可を出してメイドを部屋に入れると新聞を渡されました。

「は?帝国が平野国家に領土分割を要求?」

「平野国家は王立国家と共和国に泣きついて連合国入りですか?」

「これは、いよいよ危ないかもしれません…」

私はこの新聞を持ってきたメイドに指示を出し、電話を手にします。

「ユーディー様どうしますの?」

「私の責任で戦車の増産を依頼します。あとフラン様にも電話を」

「まさか戦争に?」

「可能性は非常に高いと思うわ…今は出来る限りの準備をしましょう」


前大戦の様に各国が宣戦布告をする事態になる可能性が高まっていると感じます。

我が国の領土を土足で他国に踏ませるわけにはいきませんわ…

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