- - - :夢現
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
俺は、死んだのか?
最後の記憶があやふやだ。
確か…………
――帝国に入って。
―――帝城へ行って。
――――皇帝に会って。
―――――そして何故か戦いになって。
――――――俺は、負けた。
俺の意識は、ガーナに持って行かれた。
普通に戦っていたら負けていなかった。
途中でガーナが俺の精神意識を侵食したせいで、俺は浮遊魔法を操れず、そのまま動きが止まったところを、ロゼに触れられた。
触れられるとは、死ぬと言うこと。
つまり俺は死んだ。
だが、何故俺はこうして思考できているのだろうか。
まさか此処が黄泉か?
いや、此処は精神界だ。
何度も来たことがあるので、俺には解る。
此処は紛れもなく精神界だ。
じゃぁ何故俺は精神界にいるんだ?
「久しいの」
突然、声をかけられた。
「ジュルカ…………」
そこには、最後の転生魔法師、ジュルカ・デラフトの姿があった。
「結論から言おう」
「主は死んだ」
やはり、そうであった。
俺は死んでいた。
ロゼに、殺された。
「だがその死、儂が変わってやろう」
ん?
どう言うことだ?
「その死を、儂が引き受けてやろう。そうすれば主らは死なぬ」
どう言うことだ?
ちょっと待ってくれ!
ジュルカの姿が段々と消えて行く。
待ってくれ!
そう叫ぼうとするが、叫ばなかった。
何故か叫ぼうと思った矢先、叫びたくなくなった。
だが、声を出そうが届かない。
俺の思いが伝わる事も無い。
淋しい。
悲しい。
だがそれをぶつける相手も、何も無い。
一生此処にいるのだろうか。
――場面が変わった。
突然だった。
それは、この精神界に来る前。
地獄だった。
苦しく、辛く。
淋しく。
第一声はいつも同じだった。
俺の名前が呼ばれる。
何度も、何度も、連呼された。
そして…………その先は地獄だった。




