表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

1話 夢の中

突然頭に思い浮かんだので、勢いで書いてみました。

ほかにも連載中の小説があるので、ゆっくり書いていきたいと思います。


「‥‥~ぃ、ぉ~い。」


う~ん。うるさい。


ツンツン

何かが、私のほっぺをつついてくる。


「ねぇ、君、大丈夫?お~いってば。」


ツンツン


パッシ!

煩わしいその何かを手で払いのける。


「お~い。」



何?さっきからうるさいなぁ!


 私はゆっくりと目を開けた。ぼやける視界の中に緑が映り込む。?、草?なんで?。…花も咲いてる。ゆっくりと体を起こすと、私は湖の傍にいた。周りには木がいっぱいだ。どうやらここは森の中のようだ。


 ああ、なんだ。夢の中か。


「ねえ、君、聞こえてる?無視しないで。」


 声がする方を向くと、中世ヨーロッパ風の服を着た青年がいた。あら、私の脳内すごいわね。こんな美形を想像で生み出すなんて。それにその服も、最近、ヨーロッパ世界遺産特集の雑誌を読みすぎたせいか?



「ねえ、君聞こえてるの?」


 頭の中でしゃべっていると、再びその青年に声をかけられた。


「えっ、あぁ、ごめんなさい。ちょっと自分に感動してて。」


「?よくわからないけど、君、なんでこんなところで寝てたの?ここ結構森の奥だけど。」


「なんで?さあ?夢に理由を求めても仕方ないでしょ。多分、雑誌かなにかで見たんだと思いますけど…。」


「?」


 そう答えると、困惑したような、理解ができないというような顔をされた。


「えっと、君、結構不思議ちゃん?」


「えっ?そんな事初めていわれた。というか、夢はもともと支離滅裂で、整合性のないものでしょ?」


「えっ?どうしよう。全然会話が成り立たないんだけど‥‥。」


 困惑している青年を置いて、とりあえず立ち上がった。すごい、草や土の感触まで現実とそっくり。スーと森の新鮮な空気を吸い込む。空気も、森の霧も鳥のさえずりも、良く再現されている。それとも、私の脳が勝手にそう解釈しているだけなのか。

 

‥‥それにしても、

 

 下を向いてじっくり自分の姿に目を向ける。なんで私はパジャマのままなの?そこの青年は中世ヨーロッパ風の服なんだから、私も町娘っぽい服にしてくれればよかったのに。



「ねえ、君ほんとにどこから来たの?その服も見たことないし?それにその服の生地、麻でも、絹でもないよね?」


 気を取り戻した青年が再び私に問いかけてくる。

 夢とはいえ、一応初対面だし、敬語の方がいいかな?それとも、夢だからタメ口でも大丈夫?


「私は日本から来ました。それと、これはパジャマ。多分生地はポリエステルか何かだと思うけど、よくわから…わかりません。」


「日本?パジャマ?ポリなんとかって、何?」


 なるほど、日本も、パジャマもわからない設定なのね。だいたい夢っていろんなものが混じってるけど、今回の夢は良く作りこまれてる。



「日本は、地球上にあるユーラシア大陸のアジア州にある国ですね、四方を海に囲まれた島国です。この時代だと、黄金の国ジパングって言ったらわかるかな?で、パジャマは寝間着?のこと。ポリエステルは私もなんて説明したらいいのかわからないけど、ペットボトル…いや、これもわからないよね。えっと、人工的につくられた生地です。」


「?。えっと、ごめん。よくわからない。よくわからないけど、女の子がそんな格好で、こんな森の奥に一人でいたら危ないよ。なんでここで寝てたのかは、堂々巡りになるからもう聞かないけど、早く帰った方がいいよ。」



 どうやら私の心配をしてくれているようだ。帰った方がいいといわれても、う~ん、目が覚めたら帰れると思うけど…。もう一度ここで寝たら目が覚めるかな?あ~あ、もうちょっとここにいたかったけど、夢の中の住人に帰れと言われるなら、もう朝が近いのだろう。私の体内時計が、きっと目覚めを促しているのだ。それに、少しまだ眠い。もう時間かな?



「そう。残念だけど、ならもう帰るね。また、会えるかなぁ~?同じ夢を見るってなかなか‥なぃ‥かr‥。もう、会えn‥ぃ、かも‥ね。バイバぃ」



 私はもう一度、横になって眠る。



「えっ!!ちょっと!君何してるの?!ていうか、なんでまた寝るの!?ちょっと~!」



 青年が叫びながら私を揺するところで意識が途絶えた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ